資産運用において、世界的には重要な選択肢であるOCIO(外部専門家の活用)について解説

海外では浸透しているOCIO(アウトソースドCIO)を導入する意義、メリットなどを解説します

OCIOとは?

OCIO(アウトソースド・チーフ・インベストメント・オフィサー)とは、資産配分の決定から運用戦略の投資実行までを、外部の専門家(コンサルタント、運用会社など)に包括的にアウトソースするサービスの総称です。イギリスなどではフィデュシャリー・マネジメントや、デリゲイト・ソリューションなどの名称でも呼ばれますが、いずれも同じサービスを指しています。

現在、確定給付型の企業年金の資産運用は運用機関に委託して行われていますが、資産配分、委託する運用機関および運用商品の決定など、運用結果に大きな影響を与える判断は、企業年金が行います。欧米では、この企業年金が担っている資産運用業務を一元的にアウトソースするOCIOサービスが広がりを見せており、企業年金の資産運用の選択肢の一つとなっています。資産運用の最終的な目的は、最小の費用とリスクで、必要な期待リターンを獲得することです。OCIOは投資ポートフォリオの日々の管理責任を引き受けることで、運用担当者・内部スタッフが中核業務、すなわち戦略的方向性を設定し、それに投資方針を一致させることに集中することを可能にします。

海外では年金基金だけではなく、保険会社や財団などの運用においてもOCIOの活用が進んでいますが、日本では認知度が十分に上がっておらず、そのメリットが浸透していません。世界的には重要な運用の選択肢となったOCIOについて、様々な観点から解説しています。

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