人事デューデリジェンスの実務
更新日 2006年12月10日
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全世界で年間3万件を超えるM&A
が行われる時代となり、日本企業にとっても、M&Aはもはや普通の経済活動の一つとなりつつあります。本書は、マーサー(日本オフィス)のM&Aアドバイザリー・サービスに特化した専門部門が、これまで手掛けてきた国内外のコンサルティングの豊富な経験をもとに、「人事デューデリジェンス」について国内外でM&Aに関わる全ての方を対象に執筆致しました。M&Aの人的側面に興味をお持ちの方、海外でM&Aを企画されている方々にはぜひご一読頂きたいと思います。
我々M&Aアドバイザリーサービスでは、日本企業同士のM&A(IN-IN)、外資系企業の日本企業買収(OUT-IN)、日本企業の海外企業買収、JV設立(IN-OUT)、ファンドやプライベート・エクイティ(PE)による投資にかかわる組織・人事統合コンサルティングを多く手掛けており、業務はデューデリジェンスからクロージング後まで長期間かつ広範に及びますが、本書では特に人事DDのみに焦点を当てています。 執筆にあたっては、「『統合効果』と『投資効果』を出すための人事DDとは何か」という観点に重点を置きました。人事面のテクニカルな解説は最小限に抑え、人事DDにおける基本的な考え方やスタンスを、事例を交えながら解説しており、欧米の翻訳ものとは一味違う、日本の修羅場体験に基づいた「人事DD」の真髄をお伝えします。また、海外で企業買収・JV設立を行う場合に実施すべき人事DDや、PEや外資系企業が日本で行っている人事DDの実態を見ることで「グローバル経営上で何を行わなければならないのか」といった海外での人事DDの勘所を解説しておりますが、マーサーのもつ世界最大級のグローバルな基盤を活かし、世界各地のM&Aコンサルティング部隊に蓄積された知見も本書に一部取り入れております。 我々は、21世紀の日本企業の競争力の源泉として「M&A統合マネジメント力の強化」は非常に重要なテーマだと考えています。この成否の源泉が組織・人事問題にあるということに、異を唱える方はおられないでしょう。M&Aにおける組織・人事への取り組みにはまだまだ改善の余地があり、その取り組みを強化していくための第一歩が本書でお伝えようとしている「戦略的な人事DD」です。 日本企業同士の経営統合においては、いわゆる人事DDを行わずに、人事制度統合の過程で「現状分析の一環として」擬似人事DDを行うことが多いようです。日本企業の方々にとっても、PE関係者、外資系企業関係者の人事DDの考え方を知って頂くという点で、きっとご参考いただけると思います。企業が、日本経済が、持続的な成長を続けることができるかは、ひとえに「人の力」にかかっています。その「人の力」を、M&Aの現場で解き放つためには、急いでいるから人事を見ないのではなく、急いでいるからこそ戦略的に人事を見る姿勢が求められています。本書がその一助となれば幸いです。 目次
第1章 人事デューデリジェンスの重要性 第2章 人事デューデリジェンスの実際 第3章 財務的人事イシューに関するデューデリジェンス 第4章 非財務的人事イシューに関するデューデリジェンス 第5章 クロスボーダー人事デューデリジェンスの勘所 |
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