Kensuke Isogai

組織・人事コンサルティング

アソシエイト

Profile | 略歴

  • マーサージャパンに新卒で入社して以来、一貫して組織・人事コンサルティングに従事
  • 京都大学法学部卒業

Main Focus | 主担当領域

  • 日本企業のコーポレートガバナンス、役員報酬・指名に関する課題解決支援
  • 日本企業の人事制度設計支援
  • 新卒採用活動(実務全般を担当)

Projects | プロジェクト

  • 自動車メーカー 報酬委員会及び指名委員会の設計・運営支援
  • 素材メーカー 経営刷新に伴う役員報酬・指名及びガバナンス機構の設計支援
  • 政府系ファンド 新人事制度の設計支援 他多数

マーサーに入社された経緯を教えてください

入社した経緯については、1.私がコンサル業界を志望した理由2.私がマーサーを志望した理由の2点をお答えしたいと思います。

1点目は、コンサル業界が、私の就活時に重視していた2つの条件(①幅広い知見が身に付くこと②知見を他者に還元できること)を満たしていたからです。もちろん、両条件は他の業界・業種でも満たす可能性が高いと思いますが、入社年数に関係なくクライアントへの価値提供が求められるコンサル業界に身を置くことで、早期かつ高水準で満たすことができると考えました。

2点目は、組織・人事という専門性の希少価値が高いと考えたからです。私はマーサー以外にも戦略系、総合系、IT系等、複数のコンサルティングファームを受けていたのですが、どのファームでコンサルタントとしての基礎力+専門性を身に付けるべきかを考えたときに、組織・人事に関する専門性は、あらゆる業界・事業規模の企業で求められる一方で、実際に保有している人が少ない(=希少価値が高い)と判断したため、マーサーへの入社を決めました。

入社後に最もチャレンジと感じたことを教えてください

入社以来関わったプロジェクトは毎回課題が異なり、そのどれもが私にとってはチャレンジでした。その中でも特に記憶に残っているのは、新卒採用活動の実務全般を担当したことです。

COVID-19の影響で選考プロセスのオンライン化を余儀なくされる等、過去に前例のない対応が迫られることも多かったのですが、採用戦略の策定から採用チャネルの洗い出し、募集掲載媒体の選定、選考プロセスの設計・運用、面接官を務めるコンサルタントや学生の皆様との個別コミュニケーション、それぞれに付随して発生するロジ業務まで、幅広く担当させていただきました。前述した業務は、コンサルタントとしてのプロジェクト業務と並行して担当することが求められたため、限られた時間の中でいかに効率的に取り組むかを思考し、迅速に行動する姿勢が身に付きました。

マーサーを代表してこれらの採用活動における実務全般を担当させてもらったことは、私にとってはチャレンジであると同時に大変得難い経験となりました。

入社前と入社後の印象の違いはありますか?

入社前後で印象が変わったのは、「マーサーでは各人がプロフェッショナルとしての自覚を持ち、お互いをプロフェッショナルとして尊重する価値観が組織全体に浸透している」と感じるようになった点です。

入社前に社員とお話しした際には、頭の回転が速く、かつ人当たりの良い方が多いという印象が強かったのですが、実際にプロジェクト業務でご一緒する中で、多忙を極める中でもクライアントに対して更なる価値提供を実現するために自己研鑽に励んだり、プロジェクトチーム内でお互いに忖度せずに議論したりする様子を間近で見るうちに、上記のようなプロフェッショナル意識や価値観がベースにあることに気づきました。

若手のうちからプロフェッショナルとして扱われることは、その期待に応え続けるための努力と成果が求められるので、厳しい環境に感じる方も多いかもしれませんが、マーサーには自ら意欲的にチャレンジする人にサポートの手を差し伸べるような、円熟した人間性を有する方も多いので、若手メンバーも過度な不安を感じることなく、成果が出るまで努力を続けられるのかな、と思います。

これからの目標を教えてください

今後の目標は、1社でも多くの日本企業の持続的な成長や中長期的な企業価値の向上を実現することです。この目標達成に向けた有力なアプローチの1つとして、昨今重要な経営課題として取り沙汰されることが多く、かつ私自身もこれまで取り組んできたコーポレートガバナンス、役員報酬・指名の変革が挙げられると考えています。

東証および官公庁が主導して、欧米諸国の先進的プラクティスを考慮したガイドラインを制定し、企業がそれらを順守したことで、ガバナンス機構や役員報酬・指名の仕組みが形式的には整備されつつあるのが現状です(経営上の重要な意思決定はいわゆる「ムラの論理」で実施するのではなく、第三者の視点も取り入れたほうが良い、という考え方はガバナンスに馴染みのない方にとっても納得感があるのではないでしょうか)。今後は、日本企業の特質や個社の状況を踏まえて、一旦整備した機構や仕組みの実効性を高めることが求められます。

上記の状況の中で、私自身は今後も経営陣や彼らの意思決定に関する課題に取り組み、クライアントと共にその解決にチャレンジすることで、目標を達成したいと考えています。

新卒採用の候補者に向けて一言

就活生だった頃を振り返ると、大別して2点が重要だと思います。

1点目は、マーサーを志望する理由を明確にすることです。最初は、「コンサルor組織・人事領域に興味があるから」くらいのざっくりとした理由で問題無いのですが、最終的に納得感を持って入社を決めるためにも、数多ある企業の中でマーサーじゃないといけないのかを徐々に言語化していくことが重要です。

2点目は、マーサーの選考を通過するために何が必要かを考えることです。一般的な例を挙げると、コンサル業界では、フェルミ推定やケース問題のように独特な面接形式を採る場合も多いため、面接のお作法を知らずに躓いてしまったり、緊張で本来の力が発揮できなかったりすることが無いように、予め対策を練り、場馴れしておくことも重要です。

また、当時の私のように地方在住の方には、オンライン就活が当たり前となった現状を前向きに捉えてもらえればと思います。これまでの就活は首都圏在住の学生と地方在住の学生で得られる機会に差異が生じておりましたが、オンライン化が進んだことで徐々に解消しつつあります。

最後に、皆様がマーサーにご入社いただき、プロジェクトでご一緒できることを心待ちにしております!