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AGING SOCIETY

少子・高齢化社会

 

情報通信技術・デジタル化・AI(人工知能)の急速な進展により、創造的破壊(disruption)が進行しつつあります。こうした中で、事業戦略や事業ポートフォリオを中長期目線で見直すと共に、それを支える組織・人材マネジメントのあり方を能動的に、また、従来に比べ幅広い柔軟な視点で持続的に進化させていく必要があります。事業戦略や事業ポートフォリオの変化に伴い、それを実現するために必要な組織・人材マネジメントのあり方は大きく変わることが求められています。

 

変化の激しい、また多様化の進む事業環境の中で、自社の強みを活かしつつ事業環境の変化に合わせて変化し続ける能力が、競争の激しい世界の中で成功を収めるための重要な差別化要因となっており、さらにナレッジエコノミーにあって、組織や人材の経営・事業戦略の実現における重要性は改めて指摘するまでもありません。

 

企業の成長・存続のための変革の激しい事業環境の変化を踏まえた競争力のある経営・事業戦略の決定を行う適切な組織・人材マネジメントの仕組み、新たな事業を担い、また変革をリードするための新たな人材、各部署/各地でそれらを着実に実行する人材をどこから見つけ、どのように配置し、そのように有機的に連携させ、また中長期的に育てていくのか、についてより革新的な視野で検討・実行が行われるようになって来ています。必ずしもコアな仕事は正社員が担う、ということでない仕組み、より広い人材エコシステム(一旦退職した人材、社外の人材、専門性を持って大企業に属さない働き方をする人材、他社の人材、等を含む)のなかから自社に適切な人材を見つけるという動きも出てきています。

 

一方で、従業員は従来にも増して、多様な働き方を求めるように変化し、情報通信技術の発達も相俟って働き方の選択肢も様々に拡がりつつあります。また、目的意識の共有、健康と金銭的な豊かさ、と従業員が会社に求めるものも幅広くなってきています。

 

足元では、IT人材需要拡大への対応として、高度専門職にとって帰属したくなる人材マネジメントの整備が急務であると共に、中長期的に定型業務の多くは消失することを展望し、デジタルケイパビリティの強化・展開や仕事の転換と再教育(リスキリング)も企業の生き残りにとって重要な課題であるでしょう。

 

さらに、経営層は変革し続ける事業環境の中での戦略の実現のために、仕事を人へ、人を仕事へとマッチングさせる能力を向上させること、また人材については、社内に止まらず、より世の中全体をみてどこにどのような人材がいるのか、どのように活用していくのかをマインドセットを転換し、柔軟に考えていく必要があります。

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