What the Most Successful People Do Before... | マーサージャパン

What the Most Successful People Do Before... | マーサージャパン

コンサルタントコラム 707

What the Most Successful People Do Before Breakfast

執筆者: 片岡 匠(かたおか たくみ)

プロダクト・ソリューションズ シニア コンサルタント

早いもので、2016年も2ヶ月が過ぎた。

毎年、年始に目標を立てる人は多いだろう。年明けから最初の3ヶ月程度は、新鮮な気持ちと共に、達成したい目標を意識することも多いと思われる。ただ、年の折り返しの6月頃になると、その目標も半ば形骸化、後半になると、来年こそはと思い直す方も多いのではないかと思う。

かくいう筆者もご他聞に漏れず、毎年年始に目標を立てている。ここ数年は100個の目標(仕事面、プライベート問わず)を立て、それを手帳に記入し、実現ができると線を引いて消していく。これまでの3年間の達成実績としては、2013年: 28個、2014年: 32個、2015年: 39個と微増だ。人によっては、6割以上未達の目標があるのはどうなのかと思う方もいるかもしれないが、私個人としては、達成した目標が多いか少ないかは問題ではなく、目標設定をして、そのことを意識して毎日を過ごすことで自分のマインドセットをポジティブに変えていくことが最大のメリットではないかと感じている。実際に、この目標を立てなければ、達成しなかった目標もあるので、目標はまず立てることが重要なのだ。

今年は“早起きをし、朝の時間を有効活用する”という目標を立てた。

朝5時に起きた後、豆を挽いてコーヒーを入れ、ゆっくりと時間を掛けて飲みつつ何も考えずにリラックスをする。その後、大体7時頃に出社し、仕事に取り掛かる。そして、多くの人が出社してくるまでの時間に、年間を通してこだわりたい仕事を行う時間にあてるようにしている。

2013年に出版された『What the Most Successful People Do Before Breakfast』1 によると、いわゆる成功者とされる人物の多くは、一日の中で朝の時間を最も重要視しているようだ。活動内容は、ジムでの運動やメディテーション(瞑想)などから、仕事、家族との時間を大切にすることまで様々である。

例えば、Appleのティム・クックCEOは4時半に起きた後、部下にメールで業務指令を送り、同じく4時半に起きたStarbucksのハワード・シュルツCEOは妻のためにコーヒーを入れている。一方、Nikeのマーク・パーカーCEOは5時に起床後1時間運動を行い、GEのジェフリー・イメルトCEOは5時半に起きた後、すぐにニュースを見ながら運動 をするといったぐあいだ。

仕事はもちろんだが、家族や友人との時間、運動や瞑想などの心身を整える時間を超多忙なグローバル企業のCEOが朝一番に積極的に取り入れているというのは興味深い。こうした人々は、朝の時間を使って、「すぐに結果に結びつかないが、長期的に考えて利益になる」ことを行う傾向があるようだ。それは以下の3つに分類される。

  • Nurturing Your Career (キャリアに栄養を与える) –戦略を立て、集中して仕事をする
  • Nurturing Your Relationships (人間関係に栄養を与える) –家族や友人との一時を大切にする
  • Nurturing Yourself (自分自身に栄養を与える) – エクササイズや瞑想、クリエイティブなことに時間をあてる

私自身最近まさに実感していることだが、朝起きた後、通常の業務時間帯までのわずか数時間の時間は、自分自身の精神衛生上重要な時間だと感じている。

この時間に心を落ち着かせるとともに、重要だが、緊急ではないことに取り組めるというのは、一日の充実度を決定してしまうインパクトがあると感じている。もちろん、ときには、溜まった仕事をこなさざるを得ない時も出ているが、できる限り、中長期的に自分自身がこだわりたいと思っている仕事に時間を使うようにしている。不思議なもので、前のめりで仕事に取り組んでいる時には、疲れやストレスはほとんど感じないものだ(裏返すと、やらなければならない仕事に追い立てられているときは強いストレスを感じる)。

今朝も7時に出社し、まさにこの文章を書いている。誰にも邪魔されず、集中して仕事をすることができる朝の1時間は、日中の3時間に相当するのではないかと感じるくらいである。まだ始めてから2ヶ月ではあるが、この習慣は今後も継続していきたいと思う。

一方、目下の悩みは、出社時間が早くなる一方で帰宅時間が変わらない現状をどうするかであり、今年の目標として、“時間当たりの生産性を上げること”を新たに追加せざるを得ないと感じた早朝の一時であった。