職場における性差別 - すべての人に平等を | マーサージャパン

職場における性差別 - すべての人に平等を

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職場における性差別 - すべての人に平等を
職場における性差別 - すべての人に平等を
Calendar2019/03/06

まるで絡み合う巣を張り巡らせるクモのように、性差別というものは、長い間闇の中で蔓延する問題であり続けてきた。セクシャルハラスメントや非友好的な職場環境、給与の差や他の性差別的な行為は、その差別に気づいた人が報告しなかったり介入しそびれたりすると急速に増える傾向がある。傍観者が何もしないでいることが法に触れるわけではないが、管理監督者が不適切な振る舞いを報告しない場合は、所属する企業に不利益を与える可能性がある。ことの大小にかかわらず、差別や怠慢もしくは敵意を持つ隠された行為は、我々の生活の中でクモの巣のように網を張り巡らせる。そして、我々を麻痺させ、沈黙させ、混乱と痛手とを生み出すのだ。

#MeToo運動や#TimesUp運動が起こった結果、今や男性も女性も「そうだ!もう終わりにしよう、今すぐに」と叫んでいる。それからお互いの顔を見ながら言うのだ。「オーケー、じゃあどうする?」

セクシャルハラスメントや性差別を終わらせるために、企業や個人がどんな行動をとるべきかを理解しようと目指すにあたり、我々は、まずはこの問題を分析する必要があることに気づいた。アルバート・アインシュタインが言っていたとしばしば言われるのが、「もしも地球を救うために1時間しかなかったら、私は55分を問題を定義することに使い、解決策を見つけるのには5分しか使わないだろう。」ならば、我々はどうやって問題を定義しようか?

セクシャルハラスメントに限って言えば、問題は4つ立ちはだかっている。

1.    肉体的もしくは言動による嫌がらせ。どうやって止めさせるか?

2.     セクシャルハラスメントの犠牲者や不愉快な行為を経験した人は、そのことについてはっきりと話すのを不快に感じたり恐れたりする。

3.     上層部によって、セクシャルハラスメントの事件や差別的な行為が隠蔽されたり報告されないことがあり、その企業に不利益を生み出している。

4.     攻撃的な振る舞いをしている人々は、直接その事実を突きつけられたとしても、自分の立場を認識しきれていない、もしくは立場に対する責任を取れていない。

良いニュースは、今はこの問題に光が当てられていることだ。これからもずっと。我々は人類の歴史上でも他に類を見ない光の瞬間に立ち会っている。ここ何ヶ月かで、性差別やセクシャルハラスメントの最も暗い部分に光を当てるために、何千人という女性や男性が、一歩踏み出して自分自身の体験を告白している。ベンチャー・キャピタル業界を皮切りに、企業もまた前に踏み出して対応を始めている。こういった新しい告白は、確かに1番目の問題の解決策となりうるし、名乗り出ることによる傷跡を除けば2番目の問題の解決策にもなるだろう。

最近では、メディアやエンターテインメント業界において女性と男性両方の間で積極的な行動の高まりが見られている。世界中の人々がこれに参加しており、実際の変化を促すため、ますますいらだちながら積極的に非難している。メディアに追随する企業はどんどん増え、ベンチャー・キャピタル業界はゼロ・トレランス(毅然たる対応)施策を率先して宣言している。この宣言は良いことから発生したが、実際のところ我々はまだ、何のゼロ・トレランスなのかという質問に答えていない。この「何」の定義が不在のため、ただのハグや不適切なジョークで自分のキャリアを台無しにするのではないかと人々はひやひやしているのだ。

これにより5番目の問題が浮かび上がった。

5.     我々はセクシャルハラスメントが何なのかを十分に理解していない。

セクシャルハラスメントがあまりにも長い間闇の中に潜んでいたせいで、我々の多くは、違法な振る舞いとただの不愉快な振る舞いとの違いを明確に述べることができなくなっている。両者の間にあるすべてのものも含めて。

結果的に、我々がこれらの行動をどのように定義し、分類し、根絶するかについて多くの疑問があるのは当然だ。最初の議論に基づき、我々は言葉が問題であることに気づいた。攻撃的な、もしくはうっとうしい行為が必ずしも「セクシャルハラスメント」に該当するとは限らないのだ。セクシャルハラスメントの法的な定義はあるのだが、はっきり分かったことは、それが明確ではないということだった。

異なる様々な振る舞いの例を考察してみて、我々は、我々の理解にギャップがあることと、そのギャップが、意図しない結果に結びついているかもしれないと結論づけた。

マナット・フェルプス&フィリップス法律事務所のパートナーであるデボラ・ケリーは雇用法全般に関する専門家で、セクシャルハラスメントに注目が再び集まっていることは称賛に値するとしながらも、「それが何なのか」が適切に理解されない限りは、この動きに対する反発でこれまで得たものが消え去ることもありうると認識している。

「セクシャルハラスメントに対する答えは、さらなる性差別ではありません。」と彼女は言う。「ただ単に『これはあまりにも複雑で主観的だから、ちょっとでもまずいと見られることすらも避けるために、我々の会社では男性は女性と一緒に出張に行ったり、食事をしたり、または会社の社会的なイベントに参加することも許可しないようにしよう。あと、メンターは同性のみとしよう』と言うことは、解決策ではないのです。それは会社による大量の注意事項ではなく、はっきりいって性差別です。このような場合は、自分自身に聞いてみるべきです。もし私が「女性」という言葉を「黒人」や「ユダヤ人」に置き換えたら、適切かどうか?もちろん不適切でしょう。そして、人種や宗教そして性別はすべて、法の下で平等に守られているのです。」

リーダーとして、ダイバーシティの恩恵をすべてのレベルで促進することや、男性と女性が平等に働きコンタクトや交流を避けることのないようにするのは我々の役割だ。

これらの新しく重要な議論にもかかわらず、マーサーはまだ、理解のギャップがあると感じている。我々が学んだことを分析する画像にまとめたので、感じが悪いと取られる振る舞いと違法な振る舞いとの違いを見つける助けになることを願っている。

最終的なゴールは、誰もが、すべてのジェンダーの人々が職場で、安心して快適に受け入れられることだ。一般的な理解度から始めてこの問題に共感を持って取り組むことで、我々は、性差別のクモの巣をほどき、女性が平等に扱われるべく惹きつけ、引き留め、進展させ、評価することを支援する文化を生み出すことができる。

我々は曲がり角に来ている。すべての人に平等を生み出す時だ。

 

最終的なゴールは、誰もが、すべてのジェンダーの人々が職場で、安心して快適に受け入れられることだ。一般的な理解度から始めてこの問題に共感を持って取り組むことで、我々は、性差別のクモの巣をほどき、女性が平等に扱われるべく惹きつけ、引き留め、進展させ、評価することを支援する文化を生み出すことができる。

我々は曲がり角に来ている。すべての人に平等を生み出す時だ。

 
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