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アクティブマネージャーがアルファを獲得できるかという疑問は、ファイナンス研究の主要なテーマのひとつであり、多くの学術研究が行われてきた。結論には多少の違いがあるものの、多くの学術研究が、アクティブマネージャーは「平均的には」リスク調整後のアルファを獲得することができず、少数のマネージャーが有意にアルファを創出するものの、アルファは長期にわたって持続しないことを支持している。例えば、Jensen(1968)の古典的な研究では、報酬控除後で有意なアルファを獲得できたファンドは、115ファンド中1ファンドのみであった。また、Carhart(1997)は超過リターンの短期の持続性はモメンタムファクターによって説明することができ、上位ファンドと下位ファンドの間にアルファの差があるものの、その主な要因は下位ファンドの影響であること示した。一方、Kosowski et al(2006)では、アルファの分布の歪みを調整することで、上位ファンドにおいて1~3年のリターンの持続性があることを示した。また、Fung et al(2008)は、Fung-Hsieh7ファクターモデル(Fung、Hsieh(2004))を用いてヘッジファンドを分析したところ、約20%のファンドがアルファを獲得しており、そのうちの一部は、その後の期間においてもリターンが持続していたことを確認した。




新井 拓也

執筆者: 新井 拓也 (あらい たくや)
資産運用コンサルティング
アナリスト


 

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