低ボラティリティ株式

低ボラティリティ株式:次の手を打つべき時?

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低ボラティリティ株式:次の手を打つべき時?
Calendar2018/10/31

4 低ボラティリティ株式に対する懸念

グローバル 株式 ポートフォリオ構築に関するマーサーのガイダンスでは、財務体質良好な銘柄群を好む株式戦略、低ボラティリティ株式戦略、可変ベータ戦略などの防御的な株式戦略への配分を含めることを投資家にお勧めしてきました。このようなアプローチは、ダウンサイド・プロテクション効果をもたらし、(主にリターンを増やすよりもリスクを下げることによる)リスク調整後リターンを改善し、ポートフォリオ全体のベータをコントロールすることが期待されます。

戦略としてのシステマティックな低ボラティリティ株式は、多くの投資家にとって人気のある選択であることが証明されています。ただし、根強い人気の結果として、このアプローチは今間違いなく数々の課題に直面しています。当社は特定の4つの懸念(価格水準、金利感応度、クラウディング(投資家の密集)、ボラティリティの低減)を検証し、 将来を見据える投資家のための広範なガイダンスを提供します。

マーサーの推薦

マーサーは引き続き、リスク調整リターンの改善と、ポートフォリオ全体のベータコントロールを目的に、分散された株式ポートフォリオの一部として、防御的な株式戦略への配分をお推めしております。システマティックな低ボラティリティ戦略は、こうしたエクスポージャーを実現する上で最も(低コストで)ストレートなアプローチです。ただし、どのような投資アプローチにもリスクはあります。間違いなく低ボラティリティ株式戦略に伴うリスクは今、特に現在の価格水準と金利感応度との関係でこれまでよりも高くなっているように見えます。当社では、(低ボラティリティ)インデックスへの投資のアプローチでこうしたリスクが最も大きくなっていると見ていることを付言しておきます。

現在低ボラティリティ戦略に配分している投資家も、新規配分を考えている投資家も、その広範なポートフォリオのエクスポージャーの文脈で、このようなリスクを認識する必要があります。こうしたリスクに対する懸念をお持ちの投資家は、アクティブ運用戦略を選択し、運用機関に柔軟性を許容し、リスクを認識し思慮深く株式銘柄選択を行わせることが望ましいものと考えます。加えて、だけでなく、既存の投資を補完するために、市場感応度(ベータ)を可変とできる戦略や財務体質良好な銘柄群を好む株式戦略などその他の防御的株式エクスポージャーの採用も検討に値するものと考えます。

ガバナンス上の制約のある投資家は、システマティックな低ボラティリティ配分と共に、代替となる防御的株式戦略の一つを採用することで、現状の環境下の低ボラティリティ株式固有のリスクを幾分、分散・軽減できるかもしれません。

価格水準

低ボラティリティインデックスの価格水準は、世界的な金融危機以来着実に上昇しています。またある株式価格の評価基準では、同インデックスは今、市場全体を表す指数と比べると割高な水準で取引されています。、同インデックスの価格調整のリスクは高まっており、低ボラティリティアプローチに期待されている下方リスク抑制効果を弱める可能性があります。

低ボラティリティ銘柄の価格評価は、これまでの実績と比較すると明らかに割高に見えます。一株当たり利益との対比で見た場合は、あまり明確ではありませんが、一株当たり純資産で見ると市場全体を表す指数に対して顕著なプレミアムが付いています。

しかし、低ボラティリティの相対的な価格水準と将来的な相対的リターンに関連があるかどうかは明らかではありません。言い換えると、低ボラティリティ銘柄は、現在の高い(絶対および相対)価格水準に鑑みて、市場全体を表す指数に対して劣後する可能性が高いと考えるべきなのでしょうか?

 
低ボラティリティ株式に関するガイダンスの詳細は当社の記事、低ボラティリティ株式:次の手を打つべき時?をダウンロードしてください。
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