マーサーは、マルチアセット戦略を4 つの主要な領域に分類しました:
マルチアセット戦略の人気が高まり、資産残高が増加する中、投資家が利用できる戦略の範囲も拡大しています。現在マーサーでは、グローバル・インベストメント・マネージャー・データベース (GIMD)に、コアとイディオシンクラティックのマルチアセットカテゴリーで500 以上の戦略を有しています。2014 年には、マーサーは、様々なマルチアセット戦略の間のリスクとリターンの源泉の主要な違いを明らかにし、同時にポートフォリオにおける異なる役割を明確にするために 2 つのサブ・カテゴリーを作成しました。主なポイントの概要については以下の表 1 を参照してください。
市場が進化するにつれ、商品提供者は革新を続けこれらの 2 つのカテゴリーの境界を拡げています。今やマーサーはマルチアセットの領域は、ひとつの戦略として認識されるべきと考えます。
マルチアセットの中で利用されるアクティブ運用は、ダイナミック・アセット・アロケーション(DAA)を活用するもの、市場の方向性を取りに行くリターン源泉やそうでないものに依存するものがあり、これらは幅広い範囲のオプションを活用します。この領域での多様な戦略の特性の理解を容易にするために、マーサーは、さらにに、いくつかのサブ・カテゴリーに分けました。
これらを表 2 にまとめました。
パッシブコア戦略は、パッシブ投資の利用によりマーケットベータにコスト効率の高い方法でアクセスしようとするものです。ポートフォリオは、明確に戦略的な資産配分を定め、リバランスのレンジは、長期的な期待リスクと期待リターンに基づいており、これらに対して定期的なレビューがなされます。株式リスクは引き続きリターンの主要なドライバーですが、債券や不動産やインフラなどの上場オルタナティブへの投資により、トータルリターンは、株式市場のそれよりも低くなると考えられます。
アクティブコア戦略は、パッシブコア戦略をもとに、アクティブ運用戦略への配分を通じての銘柄選択、ダイナミック・アセット・アロケーション(DAA)、市場の方向性に依存しないトレードの直接の実行または絶対収益指向の戦略への配分を通じての間接的な実行を一部組み入れるなど、他のリターン源泉を追加するものです。これら株式以外のリターンドライバーを追加しているにもかかわらず、株式ベータは、ほとんどの戦略で依然として主要なリターンドライバーであり続け、その結果、この戦略は、株式市場との相関は高めとなります。上記は一般論で、中には例外もあります。その長期的な戦略配分の中で、オルタナティブ投資に平均より高い配分を行う戦略です。
マルチアセット投資戦略のニュアンスについて詳しくは、マーサーの記事、マルチアセット戦略の意義をダウンロードしてください。