C-Suite Talk Live 第59回 マガシーク株式会社 (3/4) | マーサージャパン

C-Suite Talk Live 第59回 (3/4)

マガシーク株式会社

GUESTS:
取締役 原田 由佳さん

マガシークでのチャレンジ

西田 マガシークという社名ですが、これはマガジン(雑誌)でシーク(探す)の造語なのですね。事業内容を簡単にご説明いただけますか?

原田 マガシークは、総合ファッションECサイトとアウトレットファッションECサイトを運営している企業で、3つ目の事業としてNTTドコモとマガシークの2社で共同運営する「d fashion」というサイトがあります。d fashionは現在、ドコモだけでなく、各社スマートフォン・タブレット・PCからのアクセスも可能になっています。

西田 ファッションに特化したECサイトを運営されているということですね。インターネットで衣服を購入する抵抗も年々なくなっている中でどのようなところに力を入れているのでしょうか。

原田 弊社では、使えば使うほどお客様の好みに合った商品を提案する独自のレコメンドシステムと、“オンリーマガシーク”という マガシークのお客様のニーズを汲み取ったマガシークならではの商品調達に力を入れており、その2点が強みと言えます。

西田 原田さんはその中でどのような役割を担っているのでしょうか?

原田 その中でマガシークサイトのWebのディレクション、企画はどんな企画にして、ここに売上をどれだけ持ってこようかというディレクションですね。

西田 今後の展開としては?

原田 もともと持っている強みをさらに強力にすべく新たにキッズ・ベビーアイテムの取扱いも開始します。また、“自分のためのセレクトショップ”というコンセプトのもと、“オンリーマガシーク”の品揃えも引き続き強化していきたいと思います。

西田 自分のためだけのセレクトショップ、いいですね。

原田 加えて、新規ユーザーをいかにヘビーユーザーにしていくところの仕掛けを試しています。ポイントだけではなく、返品送料無料とか、購入したブランドから3か月後にお薦めのお知らせが来るとか、そういう検討を地道に積み上げていかなくてはなりません。

西田 d fashionについてはどうでしょう?

原田 d fashionは事業責任者として高い目標があります。

西田 売上をうん倍にしなくてはならないのでしたっけ?

原田 そうなんです。d fashionはマガシークのユーザーと質がまた違うかなと思っています。今はまだスマートフォン版しか出来ていないのですが、2月26日にPC版がオープンしますので、本当はそこからがスタートだと思っています。

西田 新しい仕掛けがあるのでしょうか?

原田 d fashionはドコモのケータイ払いという決済でお洋服を買っていただいている方が8割で、暗証番号とキーを押すだけなんです。クレジットカード番号は入れたくないユーザーの方が圧倒的に多いです。でもそのケータイ払いが今殆どの人は上限が1万円になってしまっています。

西田 ケータイ払いでの決済は消費者にとってはとてもお手軽で良いですね。ただ、上限1万円の障壁があると。

原田 それが3月17日から上限が、全員ではありませんが、多くの人は5万円になります。そうすると、1ヶ月の使える金額の上限が5万円になるということになれば、お客様もコーディネートされた上下を合わせて買うなどの選択肢が増えることになります。

自ら作り上げた子育ての環境

西田 話しは変わりますが、子育てと仕事の両立についてはこれまでどのようにマネジメントされてきたのですか?

原田 まあ、全然できていないですよね。子供が2人いますけど、大部分は歩いて5分ぐらいの所に住んでいる母が育てたようなものかもしれません。小さい頃は全部母が送り迎えをしてくれて、帰ってくるまでに寝かせてくれたりして、相当負担をかけました。今は、子供は学校から祖父母の家に行くか、家で宿題してから祖父母の家に行って、お風呂に入って帰ってくるという生活です。

西田 世の中のワーキングマザーから見たら恵まれた環境ですね。

原田 ただ、長男が5歳のときに火傷をさせてしまったことがありました。仕事の方に頭がいってしまっており、よく見ていなかった。それからは反省しまして、仕事は大変でも、息子たちが学校生活を楽しんでいるかを確認したり、思春期の気持ちのケア、体調崩したときの看病、受験時のマネジメントなどを通じて同じ時間を過ごすようにしています。あと、毎日のお弁当作りですかね。

西田 ああ、お弁当作りまで。お忙しい中でもしっかりと時間を管理されていることの現れだと思います。いずれにしてもお母様のサポートは心強かったでしょうね。

原田 そうですね。私の母は自分の子供を3人育てた後、私の息子2人の面倒もみてくれたわけで、言うなれば合計で5人育てたということになりますね。

西田 ご主人のサポートはどうなんでしょうか?

原田 主人はマイペースなので、平日に育児参加をするかというと、殆どそれはしない。子供が病気になって熱があると言っても、仕事のペースは崩さない人ですね。最初の頃はそれで私も、嘘でしょ、どうして私だけやらなくちゃいけないの、と思ったりしました・・・。

西田 ありがちな話だ。

原田 そうは言っても私も子供が心配なので、そんなことはもう彼にどうこう言ってもしょうがない。そこは封印しようと思っています。

西田 子育て中のママさんが一番思い悩むことの1つかもしれませんね。

原田 そうでしょうね。私もさすがに母だけに任せられないので、2人目の時は0歳から小学校2,3年までベビーシッターさんに、お給料の半分はお支払いしていました。

西田 お給料の半分ですか!そこまで仕事に拘ったのには何か影響されたことがあるとか。

原田 私の父親は働いていないと怒るタイプでした。母親であっても仕事は絶対やめるなと。

西田 それは先進的なお父様ですね。

原田 女だからということでもなく、人ひとりとしてやれることをちゃんと社会貢献しろ、ちゃんと稼げと。旦那さんの給料に寄り添って生きていくのではなく自分の生きていく道をちゃんと作れという人でした。

西田 年代的に言っても、そこまでおっしゃるとは凄い!

原田 とにかく厳しかったですね。この厳しさに耐えられないと思って家を出たいなと思ったこともありました。

西田 お父様の影響がすごくあったのですね。

原田 いやぁ、ありますよ。守護神が父みたいな感じですね。

西田 守護神ですか! 働くママがみな守護神を持っているわけではないでしょうし、それぞれに異なる環境の中で頑張っているのだと思いますが、このテーマの最後に働くママたち、あるいは、その予備軍のみなさんへアドバイスするとしたら、どんなメッセージがありますか?

原田 そうですね。確かに出産・育児は大変ですが、これも一つの素晴らしい仕事であると定義すると、そのような機会に恵まれた場合、どのように向き合うかは女性一人ひとり考え方が異なります。是非、自分らしく、自分の納得のいく向き合い方、バランスの仕方を考えてほしいと思いますね。

 

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