C-Suite Talk Live 第61回 ヤフー株式会社 (1/4) | マーサージャパン

C-Suite Talk Live 第61回 (1/4)

ヤフー株式会社

GUESTS:
執行役員 ピープル・デベロップメント統括本部長 本間 浩輔さん

C-Suite Talk Live 第61回 ~対談エッセンス~
  • 「経営は人」であるという思い
  • 美瑛が舞台の人材開発
  • ダイバーシティをリアルに体感する
  • 合理性に基づいた動機付け
  • 人間理解に必要な宗教観
  • 人が育つ会社へ

「経営は人」であるという思い

西田 このインタビュー企画は、読んで下さった方が元気付けられるようにという思いで続けております。今日はどうぞ宜しくお願いします。

本間 僕でお役に立つのであれば喜んで。

西田 宮坂社長による新体制において、人事畑を歩んでこられたのではない本間さんの人事トップの就任が世間ではサプライズ人事と言われていますが、それ以前から「本間塾」というものをされていますよね。このあたりからお伺いできますでしょうか。

本間 「本間塾」という名称はともかく、確かに、本間とともに学んでいる、というような会が2007年頃から始まりました。これは、宮坂が当時、メディア事業部長だった時に、事業部内の研修を僕がやっていたことに由来します。

西田 宮坂社長の肝煎りだったのですね。

本間 ボランティアといえばボランティアなのですが、社内の事業部長クラスを夜な夜な集めて、どうやったら会社が良くなるのだろうかというようなことを、担当分野を決めて議論していました。

西田 本間さんの担当分野は何だったのですか?

本間 僕はリーダーシップや組織などでしたね。

西田 前職のコンサルタント時代から取り組まれていたテーマだったのですか?

本間 いえ、コンサルタント時代はヘルスケアをやっていました。

西田 ご専門ではなかったのですね。

本間 そうですね。2000年に会社を作って2002年に潰し、そこでの実体験もありましたが、その後、カウンセリング心理学を大学院で勉強していたので、キャリア的に人に興味があったんでしょうね。つまるところ「経営は人だ」と思っているところがありました。

西田 「経営は人だ」と。

本間 コンサルタント時代に戦略はたくさん作りましたが、それが評価されて本間さん良かったよと言われても、1年後にその会社に行くと全く進んでいなかったりするわけです。そうすると戦略を作ることよりも、それをどう動かしていくかという方が重要で、つまり大切なのは人であるという思いが強くなりました。会社を作ったり潰したりしていくなかで、同じ人がすごくモチベーション高く仕事をするようになったところを見たりして。そういうのを経験していくと、やっぱり組織は人だね、ということに至りますね。

西田 経営戦略コンサルタントから組織人事コンサルタントへ転身される方がよくおっしゃるポイントの1つですね。

本間 人はなぜ働くのかということにずっと興味があったので、その流れです。

西田 そこで、生きるって何、働くって何ということを問いかけて、考えさせる活動をしていらした。

本間 考えさせるというよりも、一緒に考えていったと言うか、対話なのかな。僕が人事の責任者になるのも、まあサプライズはサプライズなのですが、結局その時にメディア事業部にいた宮坂、川邉が新体制の中核になったというのがありますね。

西田 本間さんの活動の価値の理解者ですね。

本間 あと、川邉が初めてGyaOという会社で社長業を経験するのですが、そこでも組織の問題に悩むわけです。それでどうするかというと、川邉はまず旧人事部に話を聞きに行くわけですけど、人事部はそんなことは全然教えてはくれない。じゃあ本間だということで聞きに来て、僕が内緒でGyaOの中で同じような活動をやりました。それで、川邉、宮坂にとっては、新体制での人事が一つの重要なテーマになった際に、それを誰にやらせるかとなった時にじゃあ本間がやるのがいいだろう、となったのだと思いますね。

西田 当時から本間さんの周りに集まって薫陶を受けた方々が、その後、方々へ散らばって主力になり、本間イズムのようなものが浸透していったのでしょうね。

本間 そうですね。例えば、コーチングの導入を例にすると、2割の人は全く我関せずとなる。コーチングって何、ティーチングした方が速いよと言う。一方で、他の2割の人は熱烈に興味を持って、もっと勉強したいので本を貸してくださいということになります。この後者の2割の人ってどの組織に行っても必ず一定割合はいるので、基本そういう人がまた人を呼んでまたやるわけです。それを総称して本間塾と呼んでいたのだと思います。

西田 そういった本間さんの活動が、会社が生まれ変わる一つの起点になったわけですね。

本間 宮坂、川邉が共通言語を持っていたというか。ほらほら、本間さんが言っていたあれだよ、というようなものが強かったのですよね。

西田 そういう流れから本部長になられて、矢継ぎ早に改革というか、施策を打っていらっしゃいますね。先日、ヤフーの社員の皆様とお会いする機会がありましたが、みなさん目が輝いていて本当に生き生きとしていらっしゃって、仕事が面白くてしょうがないですとおっしゃっていたのが印象的でした。

本間 みんな優秀ですよ。
本間 浩輔 (ほんま こうすけ)さん プロフィール
1968年生まれ。早稲田大学卒業後、野村総合研究所に入社。コンサルタントを経て、後にヤフーに買収されることになるスポーツナビ(現ワイズ・スポーツ)の創業に参画。同社が2002年にヤフー傘下入りした後は、主にヤフー・スポーツのプロデューサーとして活躍。2012年4月に人事本部長に。2014年4月から現職。
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