C-Suite Talk Live 第65回 株式会社堀場製作所 (4/4) | マーサージャパン

C-Suite Talk Live 第65回 (4/4)

株式会社堀場製作所

GUESTS:
理事 野崎 治子さん
グローバル人事部長 松尾 孝治さん

居場所と出番を作るのが人事の仕事

野崎 おっしゃるとおりです。90年代にフランスの会社を立て続けに二社買収したのですが、そのうちの一社が海外に積極的に進出している会社でして。ブラジルや中国やインドにフランス人が行って、自分達で現地に会社を作って基礎を築いてくれているというところがあります。フランス人は海外に出ることに意外と抵抗がないように思いますね。

鴨居 日本もそういう国になっていかなければいけないですよね。成長という意味では日本の国内にいては成長できないと。会社もそうですし人財もそうだと思いますね。

野崎 台湾から来ている女性マネージャーがいるのですが、台湾では海外に出るのが当たり前で「日本のようにずっとその国にいることが信じられない」と。そういう話を聞かせてもらうとすごくためになります。「日本人の男性はかわいそうです。ランチを食べに行ったらちょっといいところは女性ばっかりで、おばさまは集まって楽しそうに話をしているのに男性は牛丼チェーン店ですか」と(笑)。

鴨居 ははは(笑)。そういう意識を持った人たちと競争をしていくわけで、国際市場で戦える人財の層を作っていけるか、勝負どころだと思います。

野崎 「競争」が「競い争う」ではなく、「競い走る」の「競走」である方がいいですね。「競争する」というとどちらが生き残るような話になりますよね。現実はそうなんだとは思うのですが、でも「協創」というゴールに向かって「みんなで競走しようよ」という方が楽しいという気がしています。

鴨居 そのあたりも御社らしい思いがよく伝わります。お時間の関係で最後になりますが、このC-Suite Talk Liveをお読みいただいている方たちに何かメッセージがあればお聞きしたいと思います。

松尾 そうですね。日本の人財がグローバル化する中で最近気になるのは、英語ですとかテクニカルなところに走りがちなところがありまして。人間として本質なところ、人間力と言いますか、サバイバルする能力も含めてそういうところを磨いた上でないと、語学がいくらできてもグローバルに競走していくところには弱いのかなと思いますね。もちろん語学も大事だとは思うのですが、新たなところを開拓するときには、いかに自分の頭で考えて取り組めるのかを大事にしていくことが必要になってくるかと思います。

鴨居 それが本質ですよね。ありがとうございます。最後に野崎様、お願いいたします。

野崎 私は、人事の仕事とは居場所と出番を作ることだと思っています。それは海外にいても国内にいても心地よくいられる居場所を作ること、そして心地良いだけではなく活躍できる出番も作っていけるような人事の仕事ができたらいいなと思っています。女性活躍も居場所作りの話になりがちですが、出番がないと鈍ってきますし。

鴨居 「心地よく、だけれども活躍できる出番」というのはいい言葉ですね。

野崎 それが「競走」かもしれないですし「スポットライト」かもしれないですし。そのために背中を押してあげられるような仕事ができたらいいなと思っています。まだまだ不完全な状態で発展途上の会社ですし、局面に応じて変わってくると思うのですが、これからは自分のボスはシンガポールにいて突然メールが来て、などという環境も大いにありうるわけで、出番はますます世界になっていくということです。

鴨居 確かにそうかもしれませんね。私は今NYにいるオーストラリア人が上司で、その前はインド人が上司でした。国籍が変っても、心の中につながりがあるということ、双方にとっての信頼感をどう作るのかが大事なことだと思いますね。

野崎 そこの会社の独自性、ユニークネス、あるいは、DNAは何なんだ?と。そこを常に意識させるオペレーションがグローバルになればなるほど必要なんだと思います。

鴨居 グローバルの社員も含め多様な人達をステンドグラスのように輝かせ、同じ価値観を共有することの重要さと、それを何十年もお続けになってきているということを生々しく教えていただけました。

野崎 先日のことですが、社長が「僕ですら言うこと聞いてくれないのに、あんたらが言うてなんですぐ言うこと聞いてくれると思ってるんや。繰り返すしかないでしょう」と申しておりまして(笑)。

鴨居 継続する事こそ、ですね。今日は本当にありがとうございました。


 

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