C-Suite Talk Live 第19回 マニュライフ生命保険株式会社 常務執行役員 森田 均さん (1/4) | マーサージャパン

C-Suite Talk Live 第19回 マニュライフ生命保険株式会社 戦略企画、人事、コミュニケーションズ担当 常務執行役員 兼 ヴァイス・プレジデント 森田 均さん (1/4) - 逆風下の好業績に思う

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第19回(1/4)

第19回 マニュライフ生命保険株式会社 戦略企画、人事、コミュニケーションズ担当 常務執行役員 兼 ヴァイス・プレジデント 森田 均さん
Calendar2010/05/12
C-Suite Talk Live 第19回 ~対談エッセンス~
  • 逆風下の好業績に思う
  • 「モチベーション3.0」
  • 人事はコミュニケーション上手であれ
  • 人事機能変革を基点とするチェンジ・マネジメント
  • 私の役割は「グレート・コモンセンス・パーソン」

逆風下の好業績に思う

古森 今日は、お時間いただき有難うございます。この対談、お会いする方々が持つお考えや取り組みなどを伺って、何かヒントになるようなことを世の中に伝えられたらいいな、ということで続けております。宜しくお願い致します。会話の糸口として、まず御社全体の状況などをお聞かせ願えますか。

森田 弊社はカナダ発祥の会社でして、日本に来て今年で丸11年になります。おかげさまで、2008年、2009年と連続して業績は好調で、成長を維持しました。世界的な逆境下で業績を伸ばしたことで、グローバル・マニュライフの中で日本への評価は高まっています。

古森 それは素晴らしいですね。この2年ほどの環境下で成長を維持しているというのは、それだけで賞賛に値すると思います。また、外資系企業の多くが中国やインドなどと比して日本市場の位置づけを下げてきているのが趨勢ですから、日本法人の位置づけ向上というお話を伺うのは、なんだか嬉しいです。

森田 もちろん、その趨勢の影響は感じていますよ。たとえ業績が良くても、それだけで無条件に投資をしてもらえるかといえば、そんなことはありません。本社としても、社内だけの話ではなくて、ウォールストリートに対して対日投資の価値が説明できなければ駄目ですから。

古森 なるほど。いかに業績がよくても、ご苦労は多いということですね。ちなみに、グローバル全体での、御社の最近のトピックは何ですか。

森田 昨年、グループ全体のCEOが交代しました。方針レベルでの顕著な変化は、「生命保険会社」という言い方をやめて、「金融サービスカンパニー」を標榜するようになったことです。それとともに、ブランドというものをより一層意識するようになってきました。対顧客、対従業員、いずれにもブランドは重要ですからね。

古森 日本では、新しいブランドイメージの浸透はどんな状況でしょうか。特に私の場合、対顧客もさることながら、労働市場や従業員サイドでのブランド浸透に関心がありますが・・・。

マニュライフ生命保険 森田 均様
森田 いわゆる「Employer of Choice」になれるか、ということですね。例えば、新卒採用場面での学生さんからの認知度は、まだ道半ばです。そもそも定期採用をあまりしてこなかった会社ですので、労働市場への訴求自体もそれほど活発ではありませんでした。発祥の地カナダでの状況を考えると、もっとステイタスをあげていきたいと思っています。

古森 カナダでは、地元発の世界企業ですからね。

森田 ええ、カナダでは、多くの人にとってマニュライフは「働きたい企業」の上位に入る企業です。多くの優秀人材が、門をたたいて来られます。日本でも、弊社のことをもっと多くの人々に知って頂きたいですね。今年から、採用向けのパンフレットなども一新して、「伝える」ということを強く意識するようになりました。

古森 日本国内で有名な超一流企業が、例えば中国の労働市場でどれくらいの順位に入っているかといえば、ほとんどの場合ランクインさえしていないのです。「知られていて当然」から、「知られていなくて当然」への、前提のシフトが出来るかどうか。多くのグローバル企業に共通する課題だと思います。

森田 それから、今いる社員の方々に対しては、「わくわく」というのをテーマにした働きかけを始めました。

古森 「わくわく」ですか。

森田 要は、組織としてもっと躍動感を持っていきたいわけです。弊社は、グローバルのグループ全体として、財務の健全性も組織的な能力も、非常に優れたものを持っています。これだけ難しい時代に、業績も好調です。それ自体素晴らしいことですから、もっともっと、活気に満ちた組織にしていきたいと思います。

古森 実際は、どんな取り組みを通じて「わくわく」を推進して行かれるのでしょうか。

森田 まだ緒についたばかりですが、例えば、CSRや社会貢献の文脈ともあわせて、「マニュライフわくわくチャリティラン&駅伝2010 in 味スタ」というチャリティ・ランイベントに特別協賛しています。弊社本社近くの味の素スタジアムで行われる、スポーツイベントです。あるいは、「わくわくルーム」という小児病院などで長期療養中の子供たちへのケアのための施設作りをご支援したりしています。

古森 社会貢献活動への参画を通じて、社員の方々にもマニュライフの一員であることの意味だとか、社会におけるこの会社の存在意義などを感じて頂こう、という趣旨なのでしょうね。

森田 他にも、様々な取り組みを検討中です。カナダ本社も、日本法人の社長も、日本市場のビジネスはまだ伸びると思っています。特に、グローバルプレイヤーには大きなチャンスがあると考えています。経営層の目線は非常に高いので、それをうまく大きな動きにつなげていければと思っています。

森田 均さん プロフィール
1978年に東邦生命保険でキャリアをスタートされました。
その後、スイス・リー社を経て、2001年にピーシーエー生命保険へ取締役執行役員財務管理部門長兼リスク管理部門長として移籍。2004年には、同社の代表取締役社長に就任されています。
その後、2006年にマニュライフ生命保険に執行役員として転じられ、現在に至ります。
日本アクチュアリー会の正会員であり、個人としても保険業界で確固たるプレゼンスをお持ちです。