C-Suite Talk Live 第19回 マニュライフ生命保険株式会社 常務執行役員 森田 均さん (4/4) | マーサージャパン

C-Suite Talk Live 第19回 マニュライフ生命保険株式会社 戦略企画、人事、コミュニケーションズ担当 常務執行役員 兼 ヴァイス・プレジデント 森田 均さん (4/4) - 私の役割は「グレート・コモンセンス・パーソン」

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第19回 (4/4)

第19回 マニュライフ生命保険株式会社 戦略企画、人事、コミュニケーションズ担当 常務執行役員 兼 ヴァイス・プレジデント 森田 均さん
Calendar2010/05/12

私の役割は「グレート・コモンセンス・パーソン」

古森さて、そうした変化をドライブしていく中で、戦略企画 兼 人事トップとしての森田さんのこだわりどころは、どのような点でしょうか。

森田 私の存在意義は、煎じ詰めれば「グレート・コモンセンス・パーソン」でいつづけることだと思っています。

古森 偉大なる常識人。

森田 人事の仕事というのは、どう工夫しても、ある程度の仕組みや制度は作らねばなりません。それらの仕組みや制度には、そのときの時代観の中での理由・背景がありますので、きちんと順守していくことが重要です。一方、時代は変わります。変わり行く時代の中で、ともすれば仕組みや制度が自己目的化するのを誰かが防がねばなりません。それが私の究極の役割ではないかと。

古森 つまり、そのときその時代での常識に照らして、人事というものを客観的に見つめなおす存在でいたいと。

マニュライフ生命保険 森田 均様
森田ええ。「これは、まだ必要なのか」「これは、なぜこうなったのか」など、あえて本質的な質問を人事のメンバーには投げかけるようにしています。例えば、フレックス制度。ある時期、多くの企業が取り入れましたが、現在ではまた環境も変わっています。スキーム的にも、もう少し多様な選択肢がありえます。そういうものを、仕組みとして無条件に是としないで、根本を問うていくのです。

古森 人事における、新陳代謝の起点になるというわけですね。

森田そういうメカニズムがないと、悪くすると人事は「象牙の塔」になってしまいます。常に今日的環境に照らして、つまり常識に照らして、人事のあり方を人事部門内部できちんと内省していく。それができなければ、これからの時代にラインのビジネスパートナーにもなれません。

古森人事でも財務でもコンプライアンスでも、仕組みや規範を司る部門では、同様の意識が必要ですね。コンプライアンス関連の規範なんかも、増える一方だと仕事の半分がコンプライアンス対応そのものになってしまいます。それは、本末転倒なわけです。自浄作用、自省作用をいかに管理部門内部に持ちうるか。21世紀の企業社会の、共通テーマの一つだと思います。

森田 「常識とバランスが大事だ」と言っています。新しい血も必要で、常に組織内のアップデートをしなければなりません。肝心の人事がそう思っていなければ・・・。これまでの延長線上で一生懸命にやるだけでは、人事部門の存在意義は低下していくだろうと思います。

古森 戦略企画部門と兼務されている、森田さんならではの視点ですね。いうなれば、森田さんご自身が、ビジネスと人事の融合モデルなわけですね。今後の御社のご発展に人事部門がどのように寄与されるのか、期待とともに見守って参ります。本日は、興味深いお話をたくさんお聞かせ頂き、有難うございました。

~ 対談後記 ~
30年以上にわたって、保険業界でキャリアを積んでこられた森田さん。穏やかで、物腰柔らかなお人柄です。しかし、見るべきものは見る、言うべきことは言う。そういった、静かなる闘志やプロとしての矜持のようなものを同時に感じました。
日本における創業10年を経て、次の10年へと歩みを進めていくマニュライフ生命。飽和したと言われて久しい日本の生保市場で、この世界的企業は今後どのような成長を遂げていくのでしょうか。その鍵の一つは、人々のモチベーションであり、「わくわく」であることは間違いありません。私があのまま生保業界にいたら、今何をしているだろうか・・・などと、ちょっと遠い目をして考え込んでしまいました。

森田さん、有難うございました。