C-Suite Talk Live 第31回 ブリストル・マイヤーズ株式会社 執行役員 人事総務部門長 田島 房好さん | マーサージャパン

C-Suite Talk Live 第31回 ブリストル・マイヤーズ株式会社 執行役員 人事総務部門長 田島 房好さん

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第31回(4/4)

第31回 ブリストル・マイヤーズ株式会社 執行役員 人事総務部門長 田島 房好さん
Calendar2010/09/21

日本から世界へ人材を輩出したい

古森 最後に、これから人事として仕掛けていきたいことは、何かありますか。課題解決というよりも、新たな取り組みとして。

田島 やはりタレント絡みの話になりますが、「人材を日本からグローバルへ輩出したい」という思いがあります。

古森 なるほど、そこですかやはり。

田島 今、日本法人の社長はフランス人で、ファイナンスのダイレクターはインド人です。事業戦略の部門長は台湾人の女性です。日本は世界的に見ても医薬品市場の規模が大きいので、海外から人材が来るというのも自然な流れの中にあります。一方で、日本から海外に出て活躍する人材が、これまでほとんど出ていません。

古森 本来は、世界有数の医薬品市場である日本から、他国の組織への人材輩出があってもいいはずだと。

田島 もっと弊社のグローバル組織の色々なところで、活躍する人材を生み出していきたいですね。そのためには、キャリアプランニングの考え方もさらに拡げていかねばなりません。

古森 これは多分に、業界を問わず外資系企業の日本法人に平均的に見られる傾向なのですが、グローバル企業でせっかく世界中に色々な仕事の機会がありうるのに、その機会を生かしきれていないことが多いですね。肝心のご本人の志向性が海外勤務に必ずしも前向きでないという場合も多いと聞きます。英語の問題もありますが、それにしても・・・。

田島 そうですね。海外に行きたがる人は、現状ではまだ少数派です。特に、重要なポジションで海外に行きたいという人は本当に少ないですね。勉強で行くのであれば、希望している若手はたくさんいます。でも、責任をもつポジションで行くとなると、まだ希望者自体が少ないのが現実です。カントリー・マネージャーなら40歳くらい。それくらいで、挑戦していただきたいところです。

古森 ものごとに遅すぎるということはないにしても、出来るだけエネルギーのあるうちに挑戦していただけるといいですね。今後の御社の人材輩出に、期待しております!
そろそろ、時間になりました。戦略と実行の基本的にして重要な話。「テント」「カルチャー・アンバサダー」「キャリア☆なび」など、興味深い事例もお教え頂きました。そして海外への人材輩出にかける思い。田島さん、今日は貴重なお話をお聞かせ下さり、本当に有難うございました。

~ 対談後記 ~
デスクの上にあるパソコンの画面を指し示して、「キャリア☆なび」の内容を紹介して下さる田島さんの後ろ姿。キャリア開発の仕事にかけた情熱やこだわりを感じました。
今回の対談では、ほぼ一貫して、「やると決めたことを実際に濃くやれるか」というメッセージを随所に感じました。それが今のブリストル・マイヤーズ社の志向性であるとともに、人事を預かる田島さんの矜持でもあるのでしょう。難しい時代ほど、基本に忠実に。経営でも武道でも芸術でも、およそ人間のなせる業の根本は同じなのだと思います。

田島さん、有難うございました。