C-Suite Talk Live第46回 NPO法人 クロスフィールズ 小沼 大地さん、 松島 由佳さん

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第46回(1/4)

第46回 NPO法人 クロスフィールズ 代表理事 小沼 大地さん、理事 松島 由佳さん
Calendar2012/01/19
C-Suite Talk Live 第46回 ~対談エッセンス~
  • 「留学」ではなく「留職」という新しい考え方
  • クロスフィールズ設立に至るまでの道のり
  • プログラムの特徴とカンボジアの事例
  • 「枠を超える」経験をもつ人材を増やしたい

「留学」ではなく「留職」という新しい考え方

古森 お忙しい中、今日はどうもありがとうございます。この対談シリーズは、各界でご活躍のリーダーの方々のお話をうかがって、何かどこかに読者のヒントになるものがあれば・・・という思いで続けております。今日はお話を伺うのを楽しみにしておりました。宜しくお願いいたします。

小沼 こちらこそ、よろしくお願いします。

古森最初に、クロスフィールズさんが打ち出しておられる、「留職」のプログラムについて概要をお聞かせいただけますか。

小沼 そうですね・・・。簡潔に申しますと、企業の方々を対象として、一定期間途上国、とくに新興国のNGO・NPOを中心とした社会セクターに行って頂いて、そこで本業で培ったスキルを活かして現地の社会課題を解決するような実践業務に従事して頂くというプログラムです。これがグローバルな環境で活躍できる人材の育成や新興国開拓の新しいアプローチの一つになるものと考えています。

古森 だから「留学」ではなくて「留職」ですか。面白い名前を考案されましたね。新興国のNGO・NPOの立場から見ると、信用できて実務を任せられる人手を確保できる。派遣側の企業としては、新興国の現場でリアルな経験を積んだ人材を育成できるというWIN-WINの関係ですね。

小沼 そうなります。さらに私たちは、今現在必要とされているグローバル人材の「少し先」まで視野に入れて動いています。マイケル・ポーターが「共通価値の創造」という趣旨の論文を書いていますね。「社会的価値の創造と事業での経済価値の創造が一つになっていくような世界観がこれから来る」という話です。私たちも、そういう考えがこの活動の根底にあります。

古森 21世紀の人類社会における大テーマですね。

小沼私たちがターゲットとしているのは、企業の中で将来のリーダーになっていかれる方々です。そういった方々が、若いときに新興国の現地に入り、現地事情をただ知るだけでなく、社会の課題解決というところまで踏み込んだ経験を積めるようにプロデュースしたいのです。社会課題の解決がビジネスの機会であり、逆に社会課題を無視するとビジネスの機会も壊れてしまうということに皮膚感覚を持ったリーダーが、今後必要だと思うのです。

古森同感です。実際、多くの企業経営者がその重要性を認識し始めていると思います。