C-Suite Talk Live第47回 株式会社富士通エフサス 代表取締役会長 広西 光一さん | マーサージャパン

C-Suite Talk Live第47回 株式会社富士通エフサス 代表取締役会長 広西 光一さん

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第47回(4/4)

第47回 株式会社富士通エフサス 代表取締役会長 広西 光一さん
Calendar2012/02/01

合気道に見る勝負の本質~「気を前に飛ばす」

古森 さて、そろそろ終了のお時間が近づいてきましたが、最後にどうしても伺っておきたいことが一つあるのです。

広西 なんでしょう?

古森広西さんは合気道を長年やっておられると伺いました。私は空手道をやったのですが、武道から学んだことがたくさんあります。また、それが今も仕事や人生に役立っています。広西さんの仕事観と合気道の接点みたいなものがあれば、是非お伺いしたいのですが。

広西 なるほど、そう来ましたか(笑)

古森合気道というのは、文字としては「相手の動きにあわせて反応する」みたいな印象になりますね。相手の力を使って円運動で・・・。

広西 あ、それは違いますね。見た目はそうかもしれませんが、本質的には違います。

古森違うのですか?

広西 確かに技としては「受ける」形をとるのですが、「前に気を出していく」というところが、少なくとも私の場合は前提になります。単純な「受身」ではないのです、あれは。

古森「前に気を出していく」、ですか。

広西 実際は、相手の技が来たときに反応して受けるのでは駄目なんです。そういう風に見えるかもしれませんが、違うんです。合気道の「合気」とは「気の合する」と言う意味です。「気」とは「天地宇宙の気」であり、従って合気道では天地と一体となる事が修行の眼目になります。宇宙と一体となる為には自分の心と体が一体でなくてはならない。技はそれを体得する為に行っているんです。稽古の時は常に自分が主体的に動かなくてはいけない。すなわち「先の先」です。

古森深いですね・・・。気を前に飛ばしている者同士が向き合って、「合気」となる。今日伺ったお話にも通じるものがありますね。「個」を持って「対等の精神」で向き合う。

広西 そう思います。私の中では、合気道も仕事も、本質の部分で重なるものがあります。

古森お客さんへのサービスにしても、形としては依頼を「受けて」動くわけですが、よい仕事をするためには、本当は気持ちとしては自分が前に行っていないと駄目ですね。気持ちが前に出ていないと、技術だけでは良い形で受けることができない・・・。

広西 本質は、皆同じだと思いますね。

古森一芸に秀でるものは多芸に通じるといいますが、物事の本質は高次元ではつながっていることが多いと言いますね。なるほど、という感じが致します。

ああ、そろそろ時間になりました・・・。業界の軸の転換と市場のグローバル化という二重のチャレンジの中で、とるべき行動の本質を突き詰めればここに至る・・・という、深いものを伺うことが出来ました。広西さん、今日は貴重なお話をお聞かせ下さり本当に有難うございました。