C-Suite Talk Live第49回 セントラル警備保障株式会社 代表取締役執行役員社長 白川 保友さん | マーサージャパン

C-Suite Talk Live第49回 セントラル警備保障株式会社 代表取締役執行役員社長 白川 保友さん

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第49回(1/4)

第49回 セントラル警備保障株式会社 代表取締役執行役員社長 白川 保友さん
Calendar2012/02/27
C-Suite Talk Live 第49回 ~対談エッセンス~
  • 警備業界の厳しい現実と「サービス業」としての使命
  • 「入って良かった」と思える会社にしたい
  • 奇をてらわずにシンプルにしつこく
  • 今必要なのは「夢」ではなく「希望」

警備業界の厳しい現実と「サービス業」としての使命

古森 本日は、お忙しい中に有難うございます。この対談シリーズ、各界でリーダーとして活躍しておられる方々に「人・組織」にまつわるお話を伺いながら、読み手となる方々に「何かヒントになるもの」が提供できればという思いで続けております。どうぞよろしくお願い致します。

白川 こちらこそよろしくお願いします。オフィスはお近くのようですね。

古森 ええ、ここから歩いて10分くらいの、東京オペラシティにあります。本当はもっと早くにご挨拶に伺えればと思っておりましたが、ようやく機会を頂くことができました。白川さんは前職のJR東日本でのご経験も豊富でいらっしゃるので、そちらのお話もたくさん伺いたいところではありますが・・・。今日はまず現職のお話をお聞かせ頂ければと思っております。よろしければまず、警備業界の現況などについてお話いただけますか。

白川 なるほど。こちらに来てからもうすぐ7年目に入りますが、まず大変厳しい環境の中で事業を展開しているということが言えますね。世の中全体がそうなのですが、この業界もご他聞にもれず難しいチャレンジに直面しています。

古森どのような点が特にチャレンジだと思われますか。

白川 そうですね・・・。やはり、警備をお使いになるお客様あっての警備会社ですから、日本経済全体の長期低落傾向というものは、当然のことながら私どもの事業基盤にも大きく影響してきます。そうした大きな流れの中で、業界には9000社ともいわれる数多くのプレイヤーが存在していまして、かなり混み合っている状況です。

古森 経済的地合いが良くない中で、業界は細分化されているわけですね。

白川 加えて、社会的認知の壁もあります。警備業界に勤務する人々は大変重要な社会的責務を負っていると自負していますが、その重要性にふさわしい社会的認知を受けているかというと、まだそうとも言い切れない状況です。給与水準も、個々の企業の経営努力の範囲では大きな改善が難しい部分があります。むしろ業界としては低下傾向でしょう。

古森 私も大学生の頃に警備会社のアルバイトで夜間の交通整理をやりましたが、バブル崩壊前の景気が良かったあの当時でも、おっしゃるような面は感じるところがありました。道路工事の現場では建設業の方々に理不尽なことを言われましたし、通行止めで迂回をお願いした車の人がお怒りになって降りてきて、ひどいことを言われたり蹴飛ばされたりもしました。大事な仕事なのに・・・という思いは、学生のアルバイトながら感じましたね。

白川 現場の苦労は本当に様々です。弊社では、約3600名の社員のうち95%以上が正社員です。厳しい状況下でも会社としては出来る限りの工夫をして、人々に前向きに仕事をしていただける環境を作っていく責任があると思っています。業界としての価値提供形態の多様化も同時進行で起きていますので、企業としての投資負担もかなりある中で、です。

古森 価値提供形態の多様化。

白川 例えば、工事現場の交通誘導やビルの警備など「人警備」の分野に加えて、センサーとITネットワークを駆使した「機械警備」の分野が非常に重要になってきていることはご存知のことと思います。投資負担も大きいですし、そもそも、そうしたビジネスモデルを新たに創造していく際には、これまでとは違った頭の使い方をする必要が出てきます。

古森 大手警備各社を中心に、個人宅から大企業まで幅広い顧客層に機械警備サービスを積極展開しているようですね。最近では警備会社のステッカーを貼っていないオフィスのほうが珍しいように思いますし、個人宅でもかなり普及してきていると感じます。でも、機械警備であっても、何か起きたときは「人」が対応するわけですから、「人」の要素は依然として重要ですね。

白川 保友(しらかわ やすとも)さん プロフィール

昭和21年9月10日
香川県生まれ
 
昭和46年
東大理卒業
 
昭和46年7月
日本国有鉄道入社
 
昭和62年4月
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)入社
 
平成09年6月
同社取締役就任、鉄道事業本部運輸車両部長
 
平成14年6月
同社常務取締役就任、鉄道事業本部副本部長
 
平成16年5月
セントラル警備保障株式会社入社、専務取締役就任、業務改革担当、管理本部担当
 
平成17年5月
当社取締役専務執行役員就任、経営企画担当、コンプライアンス担当
 
平成18年3月
当社代表取締役執行役員社長