C-Suite Talk Live第52回 日本CFO協会 専務理事 事務局長 谷口 宏さん | マーサージャパン

C-Suite Talk Live第52回 日本CFO協会 専務理事 事務局長 谷口 宏さん

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第52回(1/4)

第52回 日本CFO協会 専務理事 事務局長 谷口宏さん
Calendar2012/04/24
C-Suite Talk Live 第52回 ~対談エッセンス~
  • 銀行員からの創業~日本CFO協会設立に込めた思い
  • 日本CFO協会 過去10年余りの歩み
  • これからの日本企業のCFOはどうあるべきか
  • CEOの右腕としてのCFOを育成していくために

銀行員からの創業~日本CFO協会設立に込めた思い

古森 本日は、お忙しい中にお時間を頂きまして、ありがとうございます。谷口さんとはもう数年来のお付き合いをさせて頂いておりますが、かねてよりこの対談にもご登場頂きたいと願っておりました。CFOというとスキル面では財務・経理の世界の話に受け取られがちですが、違う面から見れば企業としての経営人材育成・獲得の話でもあります。どうぞよろしくお願い致します。

谷口 よろしくお願いします。

古森日本CFO協会は、今やその世界で知らない人はいない重要な存在だと思いますが、あらためてその設立経緯などお伺いしてもよろしいでしょうか。谷口さんはたしか、銀行員から転じて創業されたのでしたよね。

谷口 そうです。もともと私は住友銀行に入行しまして、2000年12月に一念発起してこの協会を立ち上げました。節目となる10年を超えて、今年で12年目に入ったところです。

古森当時の「思い」というのは、どのようなものだったのでしょうか。

谷口 古森さんもご記憶のことと思いますが、90年の後半からは、金融危機で激動の時代でしたね。拓銀がなくなり、長銀がなくなり・・・ということが起きて。当時私も同じ銀行員という立場で見ていて、世の中が大きく変わりつつあることを感じていました。

古森以前は考えられなかったことが起きた時代でしたね。

谷口 そうした世相の中で、金融機関から企業へのいわゆる「貸し渋り」や「貸し剥がし」が始まりました。銀行を介した間接金融や系列間での株式持ち合いが崩れ始め、企業が自力で資本市場から直接調達を行う流れが本格化してきたのが、まさにこの時期でした。個々の企業が財務面で主体的に、自律的に動いていかなければならなくなってきました。

古森その景色の変化は、私も記憶にあります。

谷口 そんな中で、財務・経理面での課題というものがいわゆる機能分野の専門的課題にとどまらず、企業経営そのものの主要課題としてスポットライトを浴びるようになっていました。金融市場としては少し先を歩いていた米国などでは、既にCFOという機能が大手企業には存在しており、「日本でもこれからはCFOが必要になってくるな」と感じましたね。

古森 そういう経営機能であり、またそれを担う人材を育てていかないといけないフェーズに入ったのだと。

谷口 はい。日本を代表する都銀の一つに在籍して、実務をハードにこなしつつも「世の中のことを考える」という目線は大事にしていましたので、このCFOという機能が日本の企業社会に根付いていくお手伝いをすることができたらいいな・・・と思ったのです。

古森 それで日本CFO協会を創業することに。

谷口 そうなります。組織としては、私が経営する株式会社としての「CFO本部」という会社を作って、そこがサポートする形で日本CFO協会を設立しました。世の中のためとはいえ、銀行を飛び出して創業するわけですから、あくまでもベンチャーのビジネスとして成り立たせる気概を持ちつつ、協会の活動を通じて貢献するような形を考えていました。

古森 以前この対談企画に掲載した「クロスフィールズ」(留職プログラムのNPO)の回でも出ていた話ですが、世の中に貢献する仕事を継続していこうとする場合、きちんとお金がまわる土台を持つことは重要ですね。

谷口 宏(やぐち ひろし)さん プロフィール

1989年
東京大学経済学部卒
住友銀行(現三井住友銀行)入行
人事部で人事・採用・教育の企画運営業務に携わったほか、大企業向けの企業金融分野も担当
 
2000年
日本CFO協会を創設、専務理事に就任
 
    
株式会社CFO本部代表取締役社長
 
2009年
IAFEI(国際財務幹部協会連盟)アジア代表就任
 
2011年
会長就任