C-Suite Talk Live 第53回 フューチャーアーキテクト株式会社 執行役員 HR担当 川口 公高さん

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第53回 フューチャーアーキテクト株式会社 執行役員 HR担当 川口公高さん
Calendar2012/07/09

フューチャーアーキテクトのカルチャー

古森 その川口さんの目で見て、このフューチャーアーキテクトという企業はどのような特性といいますか、カルチャーをお持ちなのでしょうか。

川口 まず言えることは、「自律性」だと思いますね。他の3社も、もちろん自律性というのは大事にしていました。でも、特にここに来てよりそれを感じるのです。

古森 どんなところでそれを感じますか。

川口 入社する際に、社長にお会いした時からそう思っています。それに感銘を受けたのが、こちらに入社する動機のひとつにもなりました。例えば、この会社は社員に対し手取り足取り教育するのを好みません。

古森 成長は、社員の自主性に任せると。

川口 人事の仕事をしていますと、社員の成長のためと称してついつい立派な研修体系などを構築してしまいがちです。一生懸命設計していくうちに、ファイナンスやマーケティングも必要だ・・・などという話になり、MBA的なプログラムを作ってしまったりするじゃないですか。

古森 ありがちですね。

川口 それはそれで意味はあると思うのですが、往々にして、会社が手をかければかけるほど、主体が社員ではなく会社になってしまいます。社員が受身になると、「この忙しい時に」という被害者意識が出てきたり、「お客様から呼ばれたから」と途中で抜ける人が出たり、あるいは「こんな研修では意味がない」と批判が出てきたりします。せっかくの投資も当事者意識を醸成できない状態では、効果が薄いわけです。

古森 たしかに、当事者意識がないと、どんなに手の込んだプログラムを提供しても前向きに活用されにくいですね。

川口 そこへ行くと、弊社はあえて研修などを立派な体系にしていません。もともと成長志向の高い人が集まっているせいもあるのでしょうが、弊社の社員は自分でどんどん社内外の勉強会に出かけて行ったりと、自分で勉強しています。ですから、「自分が自分の成長に責任を持つ」という自律性がとても強いです。人って意欲や志があれば、自分で考え判断して自らを成長させていく本能があるのだなということを改めて感じさせられます。

古森 なるほど。ある意味、意図的に「放っておく」ことが、この会社では良い方向に作用しているのですね。

川口 もうひとつ言える特性は、組織の雰囲気が「オープン」であることです。例えば、一般の社員が誰でも700名強の全社員宛てのメールを打つことができます。会社によっては、こうした全社員宛メールは何らかのルールで制御されている場合もありますが、弊社では自由です。ですから、例えば社外の勉強会に行ってきた社員が、「こんなセミナーを受けてきました」「いい話だったので共有します」とか、「○○のメールに補足します」など、自由にメッセージを発信し。それにまた、色々な社員が実際に反応して、コミュニケーションが湧き起るのです。

古森 ああ、それは本当にオープンな社風を感じますね。人々のひらめきや関心、感動などが、邪魔されずに全体に伝わっていく。それに反応した人が、自由に応じていく。素晴らしいですね。

川口 技術好きな社員も多い会社ですから、世間で注目される電子機器が発売されたりしたら、「解体します!見に来たい人は来てください!」などというメールが流れることもあります。どれくらい集まるのかなと思って見ていると、わぁ~っと取り巻きが出来るんですよ。興味のあることが共有されると、色々な人がどんどん反応します。誰かが「この指とまれ」って言うと、それにちゃんと反応するカルチャー。

古森 「この指とまれ型カルチャー」とでも呼びましょうか(笑)、いいですね、そういうの。クリエイティブなことがたくさん生まれてきそうな印象です。

川口 こういう部分は、本当に大事にしたいと思います。これからの時代に必要な要素を、自然に持っている会社なのではないかと思っています。