C-Suite Talk Live第54回 トレンダーズ株式会社 代表取締役 経沢 香保子さん | マーサージャパン

C-Suite Talk Live第54回 トレンダーズ株式会社 代表取締役 経沢 香保子さん

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第54回(1/4)

第54回 トレンダーズ株式会社 代表取締役 経沢香保子さん
Calendar2012/07/23
C-Suite Talk Live 第54回 ~対談エッセンス~
  • 女性の生き方を変えるために
  • すべてのものが真実に近づいている
  • まずは社員が社長のことを信じられるか
  • 任せるためには利益が必要
  • 会社が魅力的であれば人は残る

女性の生き方を変えるために

古森 こんにちは。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

経沢 こちらこそよろしくお願いします。

古森この対談シリーズは、各界でご活躍のリーダーの方々にお会いして、「人・組織」に関わる何らかの観点で課題意識や取り組み、こだわりなどをお伺いする趣向です。少し前に50回を超えました。答えを求めるような内容ではなく、読み手にとって何かヒントがあるような、そんな含みのあるものにしたいと思っております。

経沢 お役に立てるか自信がありませんが、何でも聞いてください。では、何からお話ししましょうか。

古森まず、トレンダーズ株式会社の成り立ちや事業のことについて、ざっとお話しいただけませんか。もちろん多くの人が御社のことを認識していますが、創業者のお言葉として、改めてお聞かせ願えればと。

経沢 トレンダーズは、ちょうど創業13年目に突入したところです。女性がより魅力的に輝くために、ライフスタイルを進化・変革させるサポートをしよう・・・というのが、この会社の原点です。

古森 女性を魅力的に輝く社会にするために創業を。

経沢 世の中は少子高齢化ですし、この先、男性女性に関わらず、一生働いていく時代になると私は思っています。ただ、実際に誰もが楽しく一生仕事と向き合える仕組みが今の日本にしっかり根付いているかといえば、まだ過渡期ですね。自分が起業することを通じて、経営者として、そうした社会問題を解決する一助になりたいというのが創業の思いです。

古森 それが事業の柱になっているのですね。

経沢 はい、今でもそれは変わりません。創業以来一貫して取り組んでいるのは、女性に特化したマーケティングの仕事です。企業側は女性向けに商品サービスをアピールしたいと思っていて、女性は、独身のとき、就職したとき、結婚したとき、出産したとき・・・という風に、ライフステージによって消費の仕方も大きく変化します。妊娠数ヶ月と出産後とでは、全く異なります。そこで、「消費」と「女性」をつなぐマーケティングをすることで、女性の生き方をサポートできるし、事業としても成長できるはずだと思ってここまで来ました。

古森 経沢さんご自身の生き方自体も、社会に対するひとつのメッセージだったわけですね。

経沢 そうかもしれません。女性が働くうえでの選択肢は多いほうがいいと考え、「就職」だけでなく自分で仕事を生み出していく「起業」という生き方を提示しまして、以前、女性起業塾というのを運営していました。大きな会社を作るというよりも、いわゆる自分スタイルで起業して、社会とつながって、自分らしい仕事をする・・・というひとつの生き方の提案だったのです。

古森 経沢さんの「女性起業塾」は、数多くの女性に新しい可能性を開いたようですね。

経沢 少しはお役に立てたのであれば嬉しいです。5年ちょっと続けて卒業生が2,000人くらいに達しました。その中の多くの人が実際に起業されています。

古森 素晴らしいですね。ところで、色々な企業の依頼を受けて女性に特化したマーケティングやPRの仕事をしていかれる中で、最近の鍵はどんなことでしょうか。

経沢 それはやはり、「女性が伝えたくなるような情報を、個々の女性にいかに発信していただくか」だと思います。ブログやソーシャルメディアの発達によって、基本的には誰でも情報発信をすることが出来る時代です。女性はもともと「話したい」「発信したい」という欲求が強いので、その口コミのネットワークの中に、何をどう提供していけば良いのかを考えるのが私達の仕事です。

古森 ある意味、それはマーケティングやPRの普遍的な要素ともいえますね。

経沢 普遍的であるとともに、ブログやソーシャルメディアの浸透によってその重要性やスピード感、あるいは対処すべき複雑性が大幅にアップしていると思います。いわゆる「広告宣伝費」の範疇にとどまらず、もっとダイナミックに、「広告も情報の一つ」と位置づけて、「伝えたくなるような情報」として女性個々人から発信されていく流れを起こす必要があります。

古森 最新のソーシャルメディア事情のみならず、生身の「女性」そのものに対する非常に深い洞察が必要になりますね。

経沢 そうですね。弊社は役員比率も男女半々ですので、女性も軸になって運営しているこの会社に強みがあると思っています。ちなみに、マーケティングやPRの場合、当社とクライアントの関係はB to Bがメインになりますが、最近はその強みがB to Cの形でも発揮されつつあります。

古森 B to Cですか。つまり、御社が企業クライアントからフィーを得る形ではなく、消費者から直接収益を得るモデル・・・ということですね。どんな取り組みでしょうか。

経沢 「キレナビ」という事業です。

古森 「キレナビ」。

経沢 私は、女性の人生が幸せになるためには「三つの条件」があると思っています。まず一つ目が、「自分らしい仕事」。一生働くとすれば、自分らしい仕事を見つけることは重要です。二つ目は、「パートナーシップ」。結婚でも良いですし、結婚でなくても良いです。それから三つ目は、「ずっと美しくいたい」ということ。これが三つの根源的欲求だと思っています。

古森 なるほど・・・。

経沢 その中で、今回は、三番目の「美」の分野に挑戦しました。それを、「ライフスタイル支援事業」としてやっているのが「キレナビ」です。「美」のマーケットは、現在、4兆円程度ですが、そのほとんどが化粧品と健康食品です。一方、これからはメディカル美容、美容皮膚科、歯医者、審美歯科、保険診療外の美容関係などが絶対に伸びてきます。それで、美容関係のクリニックを日本一集めたポータルサイトを立ち上げて、「一番安いチケットが買える」仕組みを一年前に作りました。

古森 時代の流れを読んだ、革新的な試みですね。かなりお客さんは集まっていますか。

経沢 そうですね。この分野では間違いなく日本一になっていると思います。やはり美容分野の医療には非常に強い関心を持つ女性が多いと感じています。それから、ドクターはマーケティングは専門ではないので、こういう分野は専門家に任せたいというニーズもあるようです。多くの人がサイトを利用してくださっていますし、業績面も良好です。

古森 「B to B」も「B to C」も、事業が良い形で回っているのですね。自分の思いやミッションがあって、実際に自分で事業を起こして、そしてしっかり成長させているというのは、男女を問わず起業家として素晴らしいことですね。

経沢 香保子(つねざわ かほこ)さん プロフィール

慶應義塾大学経済学部卒業後、株式会社リクルートに入社。
その後、創業間もない楽天株式会社を経て、2000年、26歳でトレンダーズ株式会社を設立。
主な著書に、15万部のベストセラーとなった『自分の会社をつくるということ』(ダイヤモンド社)などがある。
2011年4月、日本初の美容クリニック(美容皮膚科、審美歯科)最安クーポンチケットサイト「キレナビ」(http://kirei-c.com/)をオープン。
2012年4月には、非日常体験ができるソーシャルプレゼントサイト、「Amaze(アメイズ)」(http://amaze-u.jp/)をリリース。

★『人生を味わい尽す』ブログ
★ツイッターアカウント(http://twitter.com/KahokoTsunezawa)
★「キレナビ」 (PC版及びモバイル、スマホ対応)(http://kirei-c.com/)
★「Amaze(アメイズ)」(http://amaze-u.jp/)