C-Suite Talk Live 第61回 ヤフー株式会社 執行役員 本間 浩輔さん

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ヤフー株式会社 執行役員 ピープル・デベロップメント統括本部長 本間 浩輔さん
Calendar2014/07/22

人が育つ会社へ

西田人事責任者に就任されてから2年経ちますが、これから何をされたいというご計画はあるのでしょうか。

本間ワンオンワン(一対一の面談)とか、人材開発会議とか、その手の施策は0を1にしたのですけど、まだまだなのです。1をどういうふうに10に100にしていくのかというのが、一つの課題だと思います。

西田 0からの変化って大変なことだと思いますけど、今度は10倍ですか。

本間もう一つはやっぱり育成なのかパイプラインなのか分からないけど、そこをどれだけサイエンスするのかということですね。これ難しいですよね。僕、ジョブディスクリプション(JD)は反対派です。世の中これだけ変わるのに、規定しても意味が無いと思っています。去年の今頃は全く分からなかったけど、1年経つと急に海外の会社を買収するかもしれないから、グローバル人材だって言われても、そんなのJD作っていたら間に合わないわけですよ。

西田 確かに、変化は早いですね。

本間プランド・ハップンスタンスでは限界に来ているかなあと。そんなに確度が高くなくても、こういうことが出来る人、マネジメントが出来る人を育てていけるというのはあると思うので、やはり育成だとかパイプラインとか、そのあたりのものは作っていかないといけないかなとは思っていますね。

西田例えば、イノベーションをどう起こすかという議論が世の中ありますけれども、究極的にはやはり人づくりをすることがイノベーションを起こすこと、そういうことですかね。

本間会社全体でみると違うのかもしれないですが、少なくとも僕はそれをずっと考えることが仕事なので。ヤフーは学校、と言われなくてもいいけど、あの会社へ行くと色々鍛えられたり、色んな経験が出来て、良い機会があって、それから育てられるよ、あそこへ行くと学べるよ、と言われるような会社にしたいなというのはあります。

西田 本間さんが人事トップになって御社は本当に変わりましたね。僕が言うのもおこがましいですけど、皆さん本当に会う方会う方があんなに生き生きしていらっしゃって、経営者が変わるとこうも変わるのだなあと思いましたね。

本間 経営者が変わるって重要だなと思います。それが全てかもしれないなと。前の人事は凄く真面目というか人事オブ人事で、僕は逆側に振り子を揺らしているのですよね。人を信じるということに振っているのですよね。より戻しをしながら組織って強くなっていくから、その意味においては社内にいてもあまり僕は人事、人事やらない方が良い時代が来るのだろうなと思っていますね。

西田 今しばらくは現状の方向で行くと?

本間今ここで両手放しをすると、すぐ元に戻っちゃいそうだから、もうしばらく浸透するまでは。だけど、浸透して、それが事実、正義だっていうか、そういう風になり始めたときには突き放さないと。組織って揺らいでいる時が一番強いので、制度をもう全部変えろというぐらいにしていかないと、まだ16年、17年の会社なので。そういう大きい意味での歴史観は持っています。

西田 なるほどね。制度って、機能的に動かすためにあるのですけれども、本当にバリューとか考え方の基準さえしっかりしていれば、無くたって良い話ですからね。

本間 良いものは残るので。僕がいなくなったときに、今ある仕組みを残すか否かは、僕の後の人が決めることなので。そういう組織感みたいなものは、自分がいないと回らないとか、なんかそういうのは違うなと思いますね。

西田 理想とするのはそういう仕組みが無くたって、勝手に会話が生まれているしコミュニケーションがあるし、それが当たり前の状態になっているということですよね。

本間 仰る通り。

西田 そろそろお時間となりました。今日は本当に良いお話をありがとうございました。