C-Suite Talk Live 第62回株式会社アバント 代表取締役社長 森川 徹治さん | マーサージャパン

C-Suite Talk Live 第62回株式会社アバント 代表取締役社長 森川 徹治さん

ライブラリ / 「経営×人・組織」視点の対談 C-Suite Talk Live / 第62回(1/4)

第62回 株式会社アバント 代表取締役社長 森川 徹治さん
Calendar2015/01/27
C-Suite Talk Live 第62回 ~対談エッセンス~
  • 起業から、企業の成長ステージに於ける経営チーム像の変化
  • 企業から企業グループへ : 経営の複雑化
  • グローバル市場への挑戦、そこから見えてきたものは
  • これからの成長に向けた人材育成と、任せること

起業から、企業の成長ステージに於ける経営チーム像の変化

鴨居 まずはアバントさんのグループ全体の概要をお聞かせいただければと思います。

森川“プロフェッショナルサービスの大衆化”というミッションのもと、ホールディングの下に4社あり、連結会計の「DIVA」、BIの「ZEAL」、ERP導入の「DBI」、開示情報検索の「Internet Disclosure」によって構成しています。スタートはDIVAで連結決算のプロダクト開発から始めました。創業から18年目に入っていて、単純にこういう会社ですと一言で説明するのが実は難しくなっています。

鴨居 起業され、一企業から企業グループへ成長する中で、経営のスパンが拡大してきたということですね。

森川はい。自分がやってきたことを振り返ってみると、やはり若い時から起業というものに興味を持っていて、ただその実現方法が分からない中、まず、大学を卒業して、コンサルティング会社に入ったのですが、そこで仕事をする中でも起業する機会をずっと考えていました。私の中では、その初志を持ち続け、会社を、明確な意図を持って創って、成長させてきました。まず、本当に世の中に価値をもたらすプロダクトを作り、広げていきたいという思いからスタートしました。最初の壁にぶつかった時でも、さらなる成長を目指して、組織を大きく変えることも含め、何をしていくのがよいのか、という思いを持ち続けて走ってきた感じがありますね。やはり何かこう、会社づくりということに対して自分はパッションがあるんだなと改めて思います。

鴨居起業の必須要件ですね。

森川 最初に立ち上げた「DIVA」という連結決算のシステムを提供している会社が、大手の企業様での、まさしく連結会計のニーズにめぐり合い、そこでの研究開発の機会を得て、また人の縁にも恵まれたのが、1995~1996年の頃でした。市場的にも、2000年を機に連結決算が義務化されるということが1997年ぐらいに取り上げられていて、そうであれば今自分達が持っている事業資産を、この連結決算のニーズに集中しようといところからのスタートでした。

創業の時から、大体4年1セットで、それを4セットで16年という、ビジネスのライフサイクルのイメージを持っていました。必ず未来永劫続くものはなくて、生まれたら死ぬ、そう考えると、どう畳むのかイメージがつかないものはやらない、というところが当社なのですが、その16年の間に次のやるべきことが見えてくるはずだから、そこで少しずつ積み上がっていく自己資産を次のビジネスチャンスに生かしてやっていければというイメージを持って、進めてきました。

鴨居 その中で、企業の成長に転換期を迎えるのですね。

森川 これまで2回大きな転換期がありました。一つ目は会社を、創業メンバーにとってベストな形に持っていくのか、それともパブリックカンパニーとして発展させていくのか。ここに大きな転換を考える選択肢が出てきました。私自身は創業の時から会社は公器であるという発想を持っていたのですが、創業メンバーとの間で方針の違いがクリアになっていく中、思い切って会社を上場するということで大きくマネジメントチェンジを行いました。立ち上げの苦労を共にした同士である創業メンバーを入れ替えるというのは、自分としても悩んだ末の結論で、非常に大変でした。それを乗り越えることによって、2007年にIPOをすることになりました。

鴨居 先ほど公器という言い方をされていましたが、創業の時というのは、会社を立ち上げた自分達の仲間、それからお客様に意識を持った運営でよかったのに対して、そこに株主という非常に重要なファクターが入ってくると、会社の経営者チームに求められる成熟度というようなものが、大きく変わる必要があったということですね。

森川 アカウンタビリティーという点に、非常にこだわってマネジメントチームを考えました。自分流に考えて俺はこれで行く、ということではなくてやっぱり説明を求められたらこういう考え方なんだと。組織設計や人事一つをとっても、なんでこういう人事のやり方をするのですか、と聞かれたらこういう事なんだと。そういう説明責任を果たせるマネジメントという選択が自分の中ではすごく重要でしたね。

鴨居 創業期は同じ思いを共有している仲間だから、ある部分阿吽の呼吸でできたというところから、パブリックになるときちんと阿吽ではない第三者に対しても、説明責任を果たすことができる、そういうチームを作る必要があったという、そういう事なのでしょうね。その後、二度目の転換が、単体経営から、グループ経営に舵を切る決定をするところですね。

森川 徹治(もりかわ てつじ)さん プロフィール
1966年生まれ。1990年、中央大学商学部卒。同年プライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM ビジネスコンサルティングサービス)入社。
連結会計システムの開発、導入を担当。
1997年、ディーバを創業し代表取締役社長に就任。
2013年10月に持株会社体制へ移行し、現在に至る。