汝自身を知れ―経済成長地域における企業文化の構築

汝自身を知れ―経済成長地域における企業文化の構築

ライブラリ / Voice on Growth Economies /

汝自身を知れ―経済成長地域における企業文化の構築
関連記事:
Calendar21 3月 2019

文化とは、人々が世界を解明する方法です。賑やかなムンバイの通りや蒸し暑いブラジルのビーチから、東京のネオンやメキシコシティのリズムまで、文化は人々にアイデンティティを与えてくれます。また、文化は規模に合わせて拡大することも、縮小することもできます。国、地域、職場にはそれぞれ、集合体としての個人を定義する文化があります。

一群の人々が価値観や感性に関する共通の理解に従って行動するとき、その人々はある一つの文化に寄与することになります。経済成長地域の企業は、デジタル変革時代の新たな機会を活かす豊かな企業内文化を確立するために、今すぐ行動を起こさなければなりません。

企業全体にわたるコンセンサスの構築

世界経済の進化に伴い、経済成長国は、国境を越えた国際市場にこれまでになくアクセスできるようになりました。しかし、急速な変化のため、多くのビジネスリーダーは、経済的な成功に対する文化の価値や役割について食い違う意見を持つようになっています。こうしたコンセンサスの欠如は、企業のビジョンを不明瞭にするだけでなく、社員や消費者の混乱の原因にもなります。

企業内文化が収益性にとってどのような意味を持つかという点について、世界中の企業の経営幹部、一般管理職、人事担当者の解釈は往々にして異なります。M&A業界に焦点を当てたMercerの調査報告 『M&Aの価値を高めるための組織文化リスク対策 - Mitigating Culture Risk to Drive Deal Value』の概要は、経済成長地域のあらゆる企業に対し、文化をめぐるコンセンサス構築の複雑性に関する貴重な洞察を提供しています。

  •  経営幹部レベルの重役は、ガバナンスと意思決定のプロセスが文化の最重要構成要素だと評価しています(60%)。
  • 独立系アドバイザーは、業務管理(測定)が組織変革を促し、文化を定義する上で役割を果たすことができ、また果たすべきであると考えていますが(45%)、これに同意している人事担当者は18%にすぎません。
  • 経営企画担当者(41%)は、リスク許容度および管理が取引の弱体化につながる可能性があると考えています。
  • 人事担当者は、コラボレーション(69%)とエンパワーメント(54%)が文化の最重要構成要素だと評価しています。

経済成長地域の企業は、文化に関する自社の姿を定義することに積極的になるべきでしょう。技術革新や社員の意見を尊重する文化でしょうか、それともリスク回避型の厳密に階層的な文化でしょうか。個人の努力とチームワークのどちらを重視するのでしょうか。国際的な成長と、地域での卓越性のどちらに注力するのでしょうか。反抗的で不遜でしょうか、あるいは謙虚で真剣でしょうか。成功をどう定義し、社員と顧客をどのようにその定義の要素に組み込むのでしょうか。

効果的な企業文化は、リーダー、社員および業務全体のコンセンサスを構築することから始まります。    

  お問い合わせ
お問い合わせフォーム
*必須項目