新時代を迎えるグローバルスタートアップ企業の役員報酬 | Mercer 2019

新時代を迎えるグローバルスタートアップ企業の役員報酬 | Mercer

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新時代を迎えるグローバルスタートアップ企業の役員報酬
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Calendar03 10月 2019

何十年にもわたり、スタートアップ企業やその役員報酬というと、シリコンバレーやテクノロジーの第一人者が多数働く、次世代の 10 億ドル規模のユニコーン企業を目指すイノベーティブな会社やその最先端のオフィスビルのイメージが連想されてきました。近年、世界的なスタートアップ企業がこれまで予想もしなかった地域で成長しています。

実際、最近の調査によると、中東および北アフリカのスタートアップ企業 366 社のに 8 億 9,300 万ドルが投資されています。この金額は 2017 年から 2 億 1400 万ドル増加し、スタートアップ企業への投資額は 6 億 6900 万ドルとなりました。1

同様に、東南アジアでもスタートアップ企業は増加しています。主に「ウミガメ」つまり海外 (ほとんどの場合シリコンバレーなどの欧米) で学び、地元に戻った人々によりスタートアップ企業が立ち上げられています。この地域では重要な転換点を迎えており、東南アジアの VC 投資家は 327 の案件で 78 億ドル超を投資しています。

ただし、すべてのスタートアップ企業で必要となる重要な要素が 1 つあります。それは、経営陣です。しかし、幹部クラスの人材と経営陣を引き寄せて、つなぎ留めることは、成長中のスタートアップ企業にとって、特に報酬面では大きな課題となるかもしれません。

役員報酬を変更する機関投資家

世界的に有名なスタートアップ企業の多くは、ジェフ・ベゾス、ジャック・マー、マーク・ザッカーバーグなど、カリスマ的な創業者によって立ち上げられています。ただし、これらの有名人やその魅力あるストーリーは、世界中に花開くスタートアップ企業の新しい時代を反映するものではありません。

たとえば、中東・北アフリカ (MENA) では、投資会社がスタートアップ企業の立ち上げに必要な初期の資金援助を行っています。これらの投資会社は、スタートアップ企業の立ち上げ時からそばにいて資金繰りを支援しています。さらに、これらのスタートアップ企業の経営幹部は創業者ではないため、忠誠心、創造性やコミットメントを維持するために異なる報酬モデルを望んでいます。

ほとんど実績がない、あるいはまったく実績がないスタートアップ企業が C レベルの優秀な人材を獲得するのはリスクレベルが高いため、非常に困難と言えるかもしれません。従来、欧米のスタートアップ企業は予想される成長を前提とした中長期的なベンチマークを中心に役員報酬パッケージを策定してきましたが、成長モデル、投資戦略、役員報酬の三角関係は複雑で厳しい問題になることがあります。

現在、世界的なスタートアップ企業はほとんどの場合、インスピレーションに富む創業者ではなく、投資会社が中心にとなって設立されているため、会社は経営陣つまり成功と失敗の違いをもたらす人々に払う報酬を決定するに際しては入念に検討する必要があります。    

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