中国のEコマースの成功から世界が学べること | Mercer 2019

中国のEコマースの成功から世界が学べること | Mercer

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中国のEコマースの成功から世界が学べること
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Calendar02 9月 2019

ますますデジタル化され、Eコマース主導の世界において、ここ数年間で中国が大国として浮上してきました。その国のデジタル経済は、2018 年上半期に GDP 成長率の 38.2%を占め、1検索エンジンのバイドゥ、Eコマースの巨人アリババ、インターネットサービスプロバイダーのテンセントなど、世界のインターネット企業上位 20 社のうち 9 社が本社を置いています。2  実際、中国の成功は世界中の企業や経済が存在感を保ち、競争力を維持するための教訓として役立ちます。

デジタル化を推進する政策イニシアティブ

中国の成功の原動力の 1 つには、デジタル経済への移行に政府が注力していることが挙げられます。2015年、中国の最高機関である国務院は「中国製造 (メイド・イン・チャイナ) 2025」」という報告書を発表しました。このドキュメントでは、デジタルイノベーションを通じて中国の製造拠点を変革する戦略を概説しています。その戦略的目標には、製造のデジタル化と「情報化」を大幅に拡大することが含まれます。たとえば、報告書の IT と工業化の統合というカテゴリーの中で、ブロードバンドの普及率は 2013 年の 37% から 2025 年までに 82% に高める目標を掲げています。4

とはいえ、概説されたイニシアティブにおいても世界の政策決定者の間で懸念が存在しています。5政府の指示する産業政策には中国企業への財政的援助が含まれ、不公平な競争を生み出しているという懸念です。一部の人は中国による外国のテクノロジー企業に対する投資について懸念しています。同時に、報告書に概説されている目標と戦略は、中国の指導者たちが、ますますデジタル化する世界に備えて国家を整えることに注力しようとしていることを示しています。

デジタル化の未来にフォーカスする投資活動

そのために中国企業、研究機関、政府からの研究開発投資が急増しています。経済協力開発機構のデータによると 2000 年以降で、米国内で投資された 4,840 億ドルにはわずかに及ばないものの、約 400 億ドルから 4,430 億ドルに増加しました。6

中国はまた、主要都市と遠隔地の間で市民のデジタル格差を最小限に抑える努力をしています。いくつかの州では、経済をデジタル化する計画を策定しています。たとえば、貴州省ではデジタル経済を毎年 20% 成長させることを計画しています。7 さらに、世界経済フォーラムはいわゆるタオバオ (淘宝) 村において、少なくとも 10% の世帯が Eコマースの巨大企業アリババのショッピングサイト、タオバオのオンラインストアを運営していると説明しています。そのような村は Eコマースで少なくとも 160 万ドルを売り上げており、1,000 か所を超えて中国の田園地帯に点在しています。8

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