経営アジェンダとしての組織開発

組織開発の目的は組織変革の実効性と効果を高めることです。グローバル×日本の双方で培われたエンゲージメントやカルチャー変革、DEI(ダイバーシティー、エクイティー、インクルージョン )、チェンジマネジメントにおける各種データ・経験・知見を活かし、人的資本価値の向上を通じた企業競争力の強化を支援します。

組織開発(Organization Development)は、「組織の健全さ(health)、効果性(effectiveness)、自己革新力(self-renewing capabilities)を高めるための一連の計画的で協働的な取り組み」と定義されています。

  • 「健全さ」、「効果性」、「自己革新力」は、これ自体が絶対的な価値ととらえるよりも、企業がパーパスや経営戦略を実現するために必要不可欠な要素として捉えるべきです。その意味で、組織開発は、企業がパーパスや経営戦略を実現する上で肝となる「実行の作法」であるとマーサーは考えます。
  • 経営環境がかつてなく大きく・スピーディに移り変わる中、変化への対応力・適応力が企業には等しく求められています。組織開発の巧拙、即ち、「いかに確実に変革を実行できるか」は企業の競争力を決定づける重要なファクターになりつつあります。
  • 企業が取り組むべき課題は多岐にわたりますが、全てに共通して求められる「実行の作法」としての組織開発は、経営トップやCHRO、現場のリーダーにとって最も重要なアジェンダの一つになっています。

解くべき課題・ご支援の実績(例示)

企業変革を起こすためには、組織や人材マネジメントの仕組みといったハード面だけでなく、組織における人と人の関係性、マインドセット、行動様式といったソフト面も含む包括的な変革への働きかけが必要です。マーサーは、ハード面はもちろんのこと、高度な専門性と豊富な経験・知見に基づいてソフト面の変革を併せて支援します。

解くべき課題(例)

  • ジョブ型の人事制度に転換したが、マネージャー、従業員の意識・行動が変わらない
  • 新CHROのもと、HRBP制度を導入したが、人事部員の意識変革が追いついておらず、成果を創出できていない
  • DEIの重要な一部として女性活躍をとらえているが、働き方の整備以上に手が付けられず、女性役員や管理職の登用数が伸び悩んでいる
  • エンゲージメント向上のためにサーベイ結果を踏まえてアクションプランを立てるが、改善につながる気がしない
  • 評価制度がパフォーマンスの向上に資するものとはならず、報酬決定ツールとなってしまっている 等

 

マーサーご支援の実績(一部抜粋)

  • 製薬会社の、DEIに関する多面的な分析と、中長期ロードマップの策定
  • 従業員エンゲージメントサーベイを起点とした、マネージャー主導の組織開発の実施
  • 製造業のパーパスの策定・実現に向けた、グローバルでの組織・人事変革ロードマップの策定
  • 製薬会社向け、心理的安全性の強化に向けた体感型ワークショップの設計・実施
  • 事業モデルの進化を受けた、IT企業のカルチャー変革 等

組織開発コンサルティングのアプローチ

組織開発においては、以下に示すようないくつかの大切にするべき考え方があります。これらの考え方を原理原則とした上で、マーサーはありたい姿の協創から実行に至るまでをワンストップで支援します。

  • 経営にとっての意味を常に問う
  • 実現したい姿、ありたい姿を自らが描きだす
  • データを用いながら現状を可視化する
  • 関与する人たち自身が、データを通して意味づけを行う
  • 多様なステークホルダーと変革に向けた協働関係を築く
  • 変革の道程を共創し、意味のあるロードマップを作成する
  • 組織におけるストーリーの力を活かす
  • 変革のドライバーである制度、プロセスの整合をはかる
  • ゴールを設定し、マネジメントサイクル、ラーニングサイクルとの同期を図る

1. ありたい姿の協創

  • 対話を通じたありたい姿、パーパスや戦略との結びつきのヴィジョニングと言語化

2. 現状の診断

  • 分析やインタビューを通じた現状分析、ありたい姿の実現を阻害する要因の把握・見定め

3. アラインメント

  • 変革ロードマップの策定とカルチャー、組織・人事制度、プロセス等に起こすべき変化の定義
  • 対話を通じたステークホルダーとのアライメント
  • 各種制度、プロセスの改定

4. 実行

  • 対話や内省を通じたそれぞれの現場における行動強化と変革
  • 継続的なチェンジマネジメントと社内外への戦略的なコミュニケーション

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